10年後のAI時代、親が考える「生き残る職種」とは

 小中学生の保護者は、AIやRPA時代にも生き残る職種として「医療・介護系」「研究・教育系」に続き、「デザイナー・クリエイター系」とあげていることが、ワコムの「職業に関する意識調査」からわかった。また、約6割がAIやRPAによって、失業者が増えると予測している。

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職業に関する意識調査
  • 職業に関する意識調査
  • 今後10年間でAI(人工知能)やRPA(ロボットによる業務自動化)などで業務が自動化されても生き残るであろう職種は何だと思うか
  • 現在どんな仕事をしているか
  • 「デザイナー・クリエイター系」の仕事が残ると考える理由
  • 今後、AI(人口知能)やRPA(ロボットによる業務自動化)によって失業者は増えると思うか
 小中学生の保護者は、AIやRPA時代にも生き残る職種として「医療・介護系」「研究・教育系」に続き、「デザイナー・クリエイター系」とあげていることが、ワコムの「職業に関する意識調査」からわかった。また、約6割がAIやRPAによって、失業者が増えると予測している。

 ワコムによる「職業に関する意識調査」は、東名阪の小学生から中学生の子どもを持つ保護者30歳~50歳の男女を対象に実施。2019年9月13日~24日の調査期間で、540名から回答を得た。

 今後10年間でAI(人工知能)やRPA(ロボットによる業務自動化)などで業務が自動化されても生き残るであろう職種について質問したところ、「医療・介護系」55.2%がもっとも多く、ついで「研究・教育系」47.4%、「デザイナー・クリエイター系」40.0%があがっていた。

 「デザイナー・クリエイター系」の仕事が残ると考える理由では、「芸術的センスが必要な仕事だから」72.7%、「何もないところから新しいものを生み出す発想力が求められる仕事だから」46.8%、「決められた仕事を行うのではなく、仕事を作る立場だから」42.1%が上位という結果。

 なお、回答者の現在の仕事について尋ねると、「事務・オフィス系」が最多で、「デザイナー・クリエイター系」は1.3%と少数派。「研究・教育系」に関する仕事に就いている回答者は45名おり、そのうち27名が「デザイナー・クリエイター系」の仕事が今後10年間で生き残ると回答していたという。

 また、今後AIやRPAによって失業者は増えると思うかどうかを質問。回答者全体の60.4%が「増える」と回答し、「増えない」21.3%を大きく上回った。そのほか、18.3%は「わからない」と答えている。

 ワコムは今回の調査結果について、「変わりゆく職業環境でも力を発揮できるよう、AIやRPA時代にも負けない想像力や発想力といったクリエイティブな側面を育むためのサポートをしていく必要性があると感じている」とコメントしている。

 2019年11月9日と10日、みんなが主役のIT×ものづくり発表会イベント「ワンダーメイクフェス6」が日本科学未来館にて開催される。ワコムは、子どものクリエイティビティを育むサポート活動の一環としてイベントに参加。9日には、ゲームのイラストやマンガなどを制作しているMUGENUPのクリエイターを講師に招き、子どもが自由な発想で考えながら、プロの仕事を学ぶことができる「プロクリエイターから学ぶキャラクターデザイン講座」を開催する。ワコムのブースでは、セミナーに参加できない子どもも自分で考えたキャラクターを描く体験ができるという。詳細は、「ワンダーメイクフェス6」Webサイトまで。
《黄金崎綾乃》

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