文系でも理系職に興味…大学生就活調査

 新卒向け就職エージェント「Career Ticket (キャリアチケット)」は、大学生に就職活動に関する調査を実施。文系、理系に分けて調査し、興味のある職種として文系女子学生は「事務職」、理系の男女学生ともに「研究職」の割合が高くなった。

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文系・理系学生の就職活動に関する調査
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 新卒向け就職エージェント「Career Ticket (キャリアチケット)」は、大学生に就職活動に関する調査を実施。文系、理系に分けて調査し、興味のある職種として文系女子学生は「事務職」、理系の男女学生ともに「研究職」の割合が高くなった。

 キャリアチケットに登録している就活生を対象に「文系・理系学生の就職活動に関するアンケート調査」を実施。就職活動中または就職活動の経験がある2020年卒・2021年卒の大学生326人(男性144人、女性182人)に2019年6月24日から7月2日、インターネットを利用して実施した。

 文系学生の興味ある職種として、男子学生は「その他」を除くと、「営業職」がもっとも多かった。女子学生は「事務職」がもっとも多く、ついで「営業職」となっている。文系学生が理系職で興味があるのは、「システムエンジニア」で男女合わせて23.4%と高かった。理由としては、「専門知識やスキルを身に付けたいから」「将来性を感じる仕事だから」と回答している。

 また、理系職に興味を持ったきっかけとして、「ネット記事」がもっとも多く、ついで「家族や知人の影響」と続く。しかし、理系職を学ぶ機会は「ない」と回答した学生は7割を超えた。「ある」と答えた学生の具体的な取り組みは、「大学で履行している」がもっとも多く、ついで「独学で勉強している」「インターンシップに参加」となっている。理系職の説明会や選考会を受けている学生は全体で3割を超え、女子学生は18.8%と男子学生より上回っている。

 理系学生の興味のある職種は「その他」を除き、男女ともに「研究職」がもっとも多かった。ついで男子学生は「設計(機械設計・回路設計)」、女子学生は「商品企画」が続いた。また、理系学生の文系職に興味のある職種では、女子学生が「商品企画」10.6%と最も高く、ついで「事務職」となった。「興味のある職種はない/その他」と回答した女子学生は3.5%と少なかったが、男子学生は11.3%と大きく上回った。

 理系学生が文系職について学ぶ機会は「ない」と回答した学生は8割を超えた。「ある」と回答した学生は、「大学で授業を履行」が40%と高く、「独学で勉強」は20%だった。興味のある文系職の説明会を「すでに受けている」学生は28.6%、文系職に関する就職情報は5割以上の学生が受け取っている。

 調査の結果から、学生は所属してる学部以外の仕事にも少なからず興味を持っていることがわかった。今後、文系所属でも理系職を、理系所属でも文系職を希望する学生が増えることが考えられ、「企業も学部問わず学生が受けたい職種を選考できるような取り組みが必要となりそうだ」と、まとめている。
《田中志実》

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