新型コロナ対策、東京都立学校が春休み前倒しや時差通学

 新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、東京都は2020年2月26日、都立学校について春休み期間を前倒しする方針を明らかにした。卒業式は参列規模や時間を縮小して実施し、始業時間の繰下げなど時差通学も導入する。

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 新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、東京都は2020年2月26日、都立学校について春休み期間を前倒しする方針を明らかにした。卒業式は参列規模や時間を縮小して実施し、始業時間の繰下げなど時差通学も導入する。

 2月26日に開催された第10回東京都新型コロナウイルス感染症対策本部会議において、「学校等における対策の強化」として方針が示された。

 「学校等における対策の強化」として示された具体策は、「感染症予防策のさらなる徹底」「感染者が発生した場合の対応」「教育活動の当面の対応」の3点。「感染症予防策のさらなる徹底」については、幼児・児童・生徒や教職員などに検温や手洗いを励行し、春休み期間中も家庭と連携しながら健康観察を続ける。

 「感染者が発生した場合の対応」としては、幼児・児童・生徒や教職員に感染症が発生した場合、当該校について14日間を目安に臨時休業とする。同居家族の発症など、幼児・児童・生徒が濃厚接触者となった場合は学校への連絡を保護者に依頼することで早期の対応を図っていく。

 「教育活動の当面の対応」については、卒業式は参列規模を縮小するとともに、時間を短縮して実施。感染予防の観点から始業時間の繰下げなどにより、原則として登下校は公共交通機関の混雑時を避けた時差通学を実施する。学年末考査を終了した都立学校から順次、自宅学習に切り替え、春休み期間を前倒しする。

 区市町村教育委員会とも都立学校の方針を共有し、区市町村立学校との連絡体制の強化を図り、都内全体の公立学校の取組みを支援していく。

 私立学校に対しては、文部科学省の方針や都立学校における取組みなどの情報提供を行い、適切な対応を要請。首都大学東京についても文部科学省の方針などを踏まえ、感染者が発生した場合の出席停止や臨時休業などの対応を行う。入学試験を除き、イベントは原則として延期や中止の方向で検討中。卒業式と入学式の取扱いは別途検討しているという。
《奥山直美》

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