【高校受験2020】千葉県公立入試後期3/2<国語>講評…記述問題難度低く、前年度並

 令和2年3月2日(月)、令和2年度(2020年度)千葉県公立高等学校入学者選抜の「後期選抜」が実施された。リセマムでは、京葉学院の協力を得て、学力検査「国語」の講評を速報する。このほかの教科(全5教科)についても同様に掲載する。

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2020年度 千葉県公立高校後期<国語>講評
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 令和2年度(2020年度)千葉県公立高等学校入学者選抜の「後期選抜」が令和2年3月2日(月)に実施された。千葉県公立高校入学者選抜のうち、後期選抜は2月25日に出願、2月26日から27日正午まで志願または希望の変更を受け付けた。後期選抜などの募集人員1万1,351人に対し、志願者数は1万4,740人、志願倍率は1.30倍となった。リセマムでは京葉学院の協力を得て、後期選抜学力検査の「国語」の講評を速報する。このほかの教科(全5教科)についても同様に掲載する。

<国語>講評(京葉学院 提供)



 大問構成に変化はありませんでしたが、大問四「文学的文章の読解」と大問五「説明的文章の読解」の配点がそれぞれ1点減り、大問六「古典の読解」が2点増えました。読解問題での記述問題は3問で、合計字数は60字(以内)と、例年よりもやや少なくなりました。これらの記述問題は本文の語句を参照することで解答を作成できるものだったため、比較的容易に解答できた受検生が多かったものと思われます。ただし大問五の記述問題は参照する部分が 線部と離れていたため、それを発見することに苦労したことと思われます。また前年に続いて文章を読んだ後、友だちと意見交換する形式の問題も出題されました。聞き取り問題は全て選択問題で、作文も書きやすいものだったと思われます。平均点は、選びにくい選択問題があったものの、全県平均点が59.2点であった前年度と同等かやや上がるものと思われます。

1.放送聞き取り


 総合的な学習の時間に、「食の大切さ」について学習の計画を立てている場面を聞いて、設問に答えるものでした。台本が放送される前に問題用紙を開き、資料や選択肢を見ながら放送を聞き、設問は放送されるという型式が5年間続いています。設問は、このあとの発言を予想するものが2問、発言の理由を問うもの、発言の内容を問うものが1問ずつ、計4問出題され、4問とも選択問題でした。資料を見ながら放送を聞き解答することが出来たため、難度はさほど高くなかったものと思われます。大問の配点は例年通り12点でした。

2.漢字の読み


 例年通り、中学校配当漢字の読みが4問出題されました。「日」「和」「強」は小学校で学習する漢字ですが、「日和(ひより)」「強(し)いる」の読み方は中学校で学習します。また「戦慄」はやや難しかったと思われますが、「慄」はH22年に追加された常用漢字でした。前年度に続いて読み問題に四字熟語が出題され、今年度は「緩急自在」でした。配点は各2点、合計8点と例年通りでした。

3.漢字の書き


 例年通り、小学校配当漢字の書きが5問出題されました。「生い(茂る)」「肥えた」など平易なものでしたが、中学生に馴染みのうすいと考えられる「口座」が出題されたため、困惑した受検生もいたことと思われます。毎年三字または四字熟語が出題されますが、今年度は「角砂糖」が出題されました。また配点は各2点、合計10点と例年通りでした。

4.文学的文章の読解


 「その場所、その人でないとできないことに意味があるのか」と疑問に思う友人に対して、「意味がある」と応じるものの、友人の考えを否定できずに、しかし自分の思いを大切にしようとする主人公の心情を描いた文章を読んで設問に答えるものでした。設問形式別に見ていくと、選択問題が4問、抜き出し問題が1問、記述問題が2問でした。選択問題の1問の難度がやや高かったものの、他の選択問題や抜き出し問題の難度は高くありません。記述問題は本文の語句を使用するものであり、その語句が 線部の近く書かれていたことから、自信を持って解答できた受検生も多かったと思われます。大問の配点は例年よりも1点低く23点でした。

5.説明的文章の読解


 文章を翻訳することの難しさについて書かれた文章を読んで設問に答えるものでした。例年現代文読解の大問から文法問題が1問出題されますが、今年度は本大問の中で、副詞を選択する問題が出題されました。「つぶさに」を選択する問題でしたが、この語を形容動詞と誤解する受検生も少なくなかったと思われます。「文法」の問題でありながら「語意」の側面も問われました。読解問題は、選択問題が3問、抜き出し問題が2問、記述問題が1問でした。記述問題は、指定語句がありまた解答形式も指定されていたため、線部から離れたところに書かれている語句を発見できれば解答を作成することにさほどの苦労はなかったものと思われます。大問の配点は例年よりも1点低く23点でした。

6.古典の読解


 「とりわけ賢い六歳の女子を召使いにして江戸に下っていくが、女子の都に住む父への真心を感じ、都の父の元に帰す」という古文を読んで設問に答えるものでした。設問は、現代仮名遣いに直す問題、選択問題の各1問に加えて、「この文章を読んで友だちと意見交換する」形式で、抜き出し問題が2問、選択問題が1問出題されました。現代仮名遣いに直す問題は平易であり、また抜き出し問題と選択問題も本文内容がおおよそつかめていれば解答できるものでした。大問の配点は例年よりも2点高い14点でした。

7.条件作文


 「街の中にごみ箱を多く設置しよう」という意見文を読んで、「ごみ箱をあまり設置しない方がいい」という反対の立場にたち、これまでの経験をふまえながら意見を書く、というものでした。書くべきことが明らかになっていることから、比較的書きやすい作文だったものと思われます。配点は例年通り10点ですが、採点基準の細部については各学校で定めることになっています。

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 このレポートは令和2年3月2日(月)に速報として京葉学院により作成されたもの。

協力:京葉学院
《編集部》

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