北大・早慶など授業開始日を繰下げ…新型コロナ影響

 筑波大学は2020年3月19日、日本へ入国できない新入生および在学生へのメッセージを掲載。入学手続きが完了していれば、4月に日本に入国できずにいても入学の扱いになると伝えた。また、北海道大学や慶應義塾大学など、授業開始日を繰り下げる対応をとる大学もみられる。

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筑波大学「日本へ入国できない新入生及び在学生へのメッセージ」
  • 筑波大学「日本へ入国できない新入生及び在学生へのメッセージ」
  • 北海道大学「【重要】学部(総合教育部)新入生のみなさまへ」
  • 慶應義塾大学「塾生スケジュール(学事日程)」
  • APU「2020年4月入学予定の方へ」
 筑波大学は2020年3月19日、日本へ入国できない新入生および在学生へのメッセージを掲載。入学手続きが完了していれば、4月に日本に入国できずにいても入学の扱いになると伝えた。また、北海道大学や慶應義塾大学など、授業開始日を繰り下げる対応をとる大学もみられる。

 筑波大学学長はメッセージの中で、4月に日本に来ることができずに不安を感じている新入生に向けて、入学手続きが完了している場合は、4月になれば日本に入国できずにいても入学の扱いになると説明。新型コロナウイルス感染症による影響が、今後どれだけ長引くかにもよるが、大学としては新入生が受ける不利益が可能な限り少なくなるように、対応を検討していくとした。

 また、在学生に向けて、日本に入国できない状況にあり、まだ連絡を入れていない場合は、大至急、指導教員あるいは支援室に連絡を入れるよう呼びかけた。なお、4月の入学式については、3月12日に開催中止を公表。新入生に対するオリエンテーション、2020年度の授業スケジュールなどについては、3月27日ごろに通知する予定となっている。

 そのほかの国立大学の対応をみると、東京大学は4月からの新学期授業は学事歴どおりに行う考え。対面での講義は最小限とし、オンライン化を奨励し推進することなどを3月18日に公表している。北海道大学は、学部(総合教育部)新入生を対象とした2020年度第1学期の授業開始日を4月15日に繰り下げる。

 東北大学は、全学教育科目の授業開始日を4月20日に繰り下げる。専門教育科目の授業開始日などは各学部・研究科から通知する。名古屋大学は、4月3日~16日をガイダンス実施期間とし、春学期の授業開始は原則、4月17日からとする。4月の授業は、隔週実施や教育学習支援システムNUCTの活用により、登校する学生を減らすとともに、受講者数に応じて大きな講義室に変更するなどの措置を講じる。

 私立大学の対応では、慶應義塾大学は全塾的なガイダンス期間・授業開始日を変更。ガイダンス期間は4月13日~28日とし、授業開始日を4月30日に繰り下げる。早稲田大学は、授業開始日を4月20日以降に繰り下げる。変更後の開始日について、少なくとも2週間前までには別途連絡するとしている。立命館アジア太平洋大学(APU)は、4月入学予定者の入寮日、オリエンテーション、授業の開始日などを変更。新入生オリエンテーションは4月9日~21日に行い、授業開始日は4月22日に繰り下げる。

 今後変更される可能性もあるため、最新の情報については各大学Webサイトなどで確認すること。
《黄金崎綾乃》

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