休校中の学習支援…横浜市は全教科映像授業、渋谷区はタブレット活用

 新型コロナウイルス感染拡大に伴い、都市部を中心に休校期間が延長している。渋谷区や港区、横浜市などでは、ICTを活用して子どもたちへの学習支援に取り組んでいる。それぞれの取組みを紹介しよう。

教育ICT 先生
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  • 東京ベーシック・ドリル
  • 横浜市「Y・Y NET」
  • 文部科学省「臨時休業期間における学習支援コンテンツポータルサイト」
  • NHK for School
 新型コロナウイルス感染拡大に伴い、都市部を中心に休校期間が延長している。渋谷区や港区、横浜市などでは、ICTを活用して子どもたちへの学習支援に取り組んでいる。それぞれの取組みを紹介しよう。

東京都教育委員会「東京ベーシック・ドリル」



 東京都教育委員会は、小学1年生から中学1年生までの国語・算数・数学、小学3、4学年の社会・理科、中学1年生の英語の基礎的な学習内容を身に付けるためのドリル「東京ベーシック・ドリル」を公開している。電子版とプリント教材があり、電子版は、パソコン、タブレット端末などを使って問題に解答したり採点したりすることができる。プリント教材は、教科・学年・学習内容を選択し、PDFデータをダウンロード後、印刷して学習に取り組める。なお、小学校での新学習指導要領の全面実施に伴い、4月1日から改訂版の「東京ベーシック・ドリル」を公開している。

渋谷区は家庭でもタブレット活用



 渋谷区は、2017年9月から区立小中学校に通う児童・生徒ひとりひとりにタブレット端末を貸与している。タブレット端末はLTE対応で、通信費は区が負担しているため、自宅に無線LAN環境がなくても、各家庭での費用負担なく、いつでもどこでも活用できる。臨時休校が始まった3月2日からは、ドリル学習ソフトや、協働学習支援ツール「コラボノート」で学習を進めている。コラボノートは、各人が電子版の付箋に文字を書いて貼るなど、ノートをネット上で共有でき、子ども同士で学び合うことができる。また、クラウド上に学年・クラスがあり、先生からの連絡事項などが掲載される。そこで課題を受け取って取り組んでいる。なお、映像授業はデータ通信量が多いので、現在は提供していないという。

港区はWebサイトで課題を提示



 港区は、各学校のWebサイトで課題を提示したり、学校で児童・生徒に課題を配布したりするなどの対応により、学習の機会を確保している。また、希望する児童・生徒には、NTTコミュニケーションズの学習クラウドプラットフォームサービス「まなびポケット」のIDを無償で発行している。

横浜市は全教科の授業動画配信



 横浜市には、横浜市立学校510校を結ぶ学習用ネットワーク「Y・Y NET」があり、学びの広場や学校・授業・学級づくりに関する情報を提供。そのうちの1つ「はまっこ学習ドリル」を休校中に活用している。はまっこ学習ドリルは、小学生向けに国語・算数、中学生向けに国語・数学・英語の問題と解答を提供。ダウンロード後、印刷して学習に取り組める。また、4月8日からは、小学1年生から高校3年生を対象に、体育や道徳などを含めた全教科の授業動画を配信する。現在、授業動画の撮影をしており、180人の教員が協力しているという。授業動画は1本あたり10~15分で、4月中に520本を配信予定。なお、家庭にネット環境やパソコンがない場合は、各学校で個別に対応しているという。

その他の対応



 また、大田区や埼玉県戸田市などの自治体では、文部科学省の学び応援サイト「臨時休業期間における学習支援コンテンツポータルサイト」や、NHKの学校向けサービス「NHK for School」を活用している。

 先行して、1人1台の情報端末を整備しているが、家庭への持ち帰りはしていないため、現在はプリントで対応しているという自治体もあった。

 なかなか先が見えない状況で、子どもも保護者も不安に感じていると思うが、学校や教育委員会、企業の学習支援などを活用して、長期にわたる休校期間を乗り切りたい。
《工藤めぐみ》

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