2019年の外国人留学生は約31万人、政府目標を達成

 文部科学省は2020年4月22日、「外国人留学生在籍状況調査」および「日本人の海外留学者数」などについて公表した。2019年5月1日時点の外国人留学生数は前年(2018年)より4.4%増となる31万2,214人で、2020年を目途に留学生受入れ30万人を目指すという政府目標を達成した。

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日本学生支援機構「外国人留学生数の推移」
  • 日本学生支援機構「外国人留学生数の推移」
  • 日本学生支援機構「おもな出身国(地域)・留学生数」
  • 日本学生支援機構「留学期間別留学生数の推移」
  • 日本学生支援機構「おもな留学先・留学生数」
  • OECDなどによる統計「留学者数の推移」
  • OECDなどによる統計「おもな留学先・留学生数」
 文部科学省は2020年4月22日、「外国人留学生在籍状況調査」および「日本人の海外留学者数」などについて公表した。2019年5月1日時点の外国人留学生数は前年(2018年)より4.4%増となる31万2,214人で、2020年を目途に留学生受入れ30万人を目指すという政府目標を達成した。

 日本学生支援機構は、毎年海外から日本へ来る外国人留学生の在籍状況や日本人学生の海外留学状況などの調査を行っている。文部科学省は、日本学生支援機構の最新の調査結果と、OECDなどにおける統計をもとに、日本人の海外留学者数を集計して、最新の状況として公表した。

 日本学生支援機構の調査によると、2019年5月1日時点の外国人留学生は前年(2018年)より4.4%増となる31万2,214人。2020年を目途に30万人の留学生受入れを目指すとして、日本政府が掲げる「留学生30万人計画」を達成した。

 留学生数の多い国・地域は、中国12万4,436人(対前年比9,486人増)、ベトナム7万3,389人(同1,035人増)、ネパール2万6,308人(同1,977人増)、韓国1万8,338人(同1,326人増)、台湾9,584人(同60人増)など。

 日本学生支援機構の「協定等に基づく日本人学生留学状況調査」によると、2018年度の大学などが把握している日本人学生の海外留学状況は、前年度(2017年度)より9,845人多い11万5,146人。2009年度の3万6,302人と比べて、約3.2倍に増えている。

 留学生数の多い国・地域は、アメリカ合衆国1万9,891人(対前年度比364人増)、オーストラリア1万38人(同159人増)、カナダ1万35人(同595人増)、中国7,980人(同836人増)、韓国8,143人(同1,137人増)など。

 OECD、ユネスコ、米国国際教育研究所(IIE)などの2017年統計による日本人の海外留学者数は、前年(2016年)より2,439人多い5万8,408人。留学者数の多い国・地域は、アメリカ合衆国1万8,753人(対前年比27人減)、中国1万4,717人(同1,122人増)、台湾8,413人(同865人増)、イギリス2,846人(同98人減)、ドイツ1,816人(同19人増)などであった。

 OECDなどによる調査結果は、受入れ国の特定の日または特定の期間の在学者情報から収集したものであり、留学期間が1年に満たない学生や在学を必要としない交換留学プログラムに参加する学生も多いことから、実際の留学生数は報告される人数よりも多い可能性があるという。
《外岡紘代》

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