東大・総長メッセージ…支援のプログラム整え「積極的に活用を」

 東京大学は、新型コロナウイルス感染症に関連する対応について、五神真総長のメッセージをWebサイトに掲載。緊急事態宣言が延長されたが、教職員・学生がともに知恵を出しあい、「新しい東京大学とより良い社会をつくるためにがんばっていきましょう」と呼び掛けている。

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 東京大学は、新型コロナウイルス感染症に関連する対応について、五神真総長のメッセージをWebサイトに掲載。緊急事態宣言が延長されたが、教職員・学生がともに知恵を出しあい、「新しい東京大学とより良い社会をつくるためにがんばっていきましょう」と呼び掛けている。

 東京大学は、これまでの行動制限レベル3を国の緊急事態宣言と東京都の緊急事態措置が解除されるまで延長している。学生の勉学研究の機会を確保するため、新学期の講義をすべてオンラインへと転換し、家で受講できるように、ルーターやパソコンの貸出しを行っている。

 しかし、研究や自習に不可欠の図書館は基本的に閉鎖した状態であり、対面でのコミュニケーションやキャンパスの実験施設の利用が欠かせない実習などはできていない。特に新入生は、心待ちにしていたキャンパスでの学びが始まらず、東京大学の学生としての実感をまだ持てていないかもしれない。新学期に再び仲間たちとの勉学や課題活動を楽しみしていた学生も残念な気持ちでいることを気遣っている。

 新型コロナウイルスの影響で経済的に苦しくなった学生もいることから、東京大学では、少しでも安心して学業に専念してもらえるよう、支援のプログラムを整えたという。遠慮せずに、積極的な活用を呼び掛けている。また、外出自粛の時間が長くなると、生活のリズムが失われて、心身に不調をきたすようなことがあるかもしれないが、友人たちとのネットを通じた交流を深めるなどして、1人で悩みを抱え込まないことが大切としている。「大学の各部局の教務や学生相談の窓口は、いつもみなさんに開かれています」と寄り添う。

 メッセージの最後には、日々報告される感染者数は、着実に減少に向かっており、行動制限レベルを下げて、キャンパスでの活動を再開できる日は近づいているとし、「困難な時代ではありますが、希望をもって、一緒に進んでいきましょう」と締めくくっている。

 支援のプログラムは、家計が急変し授業料免除を希望する学生の申請方法や学生生活の中での悩み・不安に関する相談施設の紹介など、一覧にしてまとめている。
《田中志実》

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