予防接種や乳幼児健診、遅らせず受けて…厚労省

 厚生労働省は2020年6月2日、新型コロナウイルス感染症の流行で予防接種や乳幼児健診を受けそびれている保護者らに向けて「遅らせないで!子どもの予防接種と乳幼児健診」と題したメッセージや情報を公開した。子どもの健やかな成長のため、予定どおり受けてほしいという。

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  • 厚生労働省「遅らせないで!子どもの予防接種と乳幼児健診」
 厚生労働省は2020年6月2日、新型コロナウイルス感染症の流行で予防接種や乳幼児健診を受けそびれている保護者らに向けて「遅らせないで!子どもの予防接種と乳幼児健診」と題したメッセージや情報を公開した。子どもの健やかな成長のため、予定どおり受けてほしいという。

 予防接種のタイミングは、感染症にかかりやすい年齢などをもとに決められている。乳幼児健診は、子どもの健康状態を定期的に確認し、相談する大切な機会。予防接種や乳幼児健診は、子どもの健やかな成長のために一番必要な時期に受けてもらえるよう市区町村が通知している。

 新型コロナウイルス感染症が気になる、流行後の外出自粛要請の影響などの理由から、予防接種や乳幼児健診を受けそびれている人に向けては、できるだけ早く受けるよう依頼。「お子さまの健康が気になるときだからこそ、予防接種と乳幼児健診は、遅らせずに、予定どおり受けましょう」と呼び掛けている。

 厚生労働省によると、特に生後2か月から予防接種を受け始めることは、母親からもらった免疫が減っていくときに百日咳、細菌性髄膜炎など赤ちゃんがかかりやすい感染症から守るためにとても大切。赤ちゃんの予防接種を遅らせると、免疫がつくのが遅れ、重い感染症になる危険性が高まることから、「子どもの予防接種は、決して『不要不急』ではない」としている。

 医療機関や健診会場では、接種を行う時間や場所に配慮し、換気や消毒を行うなど、新型コロナウイルス感染症の感染防止対策に努めている。一般の受診患者と別の時間や場所で受けられる医療機関もある。

 予防接種を規定の期間内に受けられなかった人でも、公費接種を受けられる場合があるため、まずは住んでいる市区町村に問い合わせること。予防接種のスケジュールについては、国立感染症研究所がWebサイトに掲載している「日本の予防接種スケジュール」と「日本小児科学会が推奨する予防接種スケジュール」を紹介。乳幼児健診のスケジュールは、住んでいる市区町村の子育て世代包括支援センターや母子保健窓口に問い合わせてほしいという。
《奥山直美》

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