【大学受験2021】慶應「学問のすゝめ」、早稲田「めざせ!都の西北」…入試前予約の奨学金募集

 慶應義塾大学と早稲田大学は、首都圏以外の地方出身者を対象とした2021年度奨学金の募集要項を公開した。どちらも入学前に申請し、採用されると入学後に奨学金を給付する。早稲田大学は2021年度から系属校推薦入試による受験生も対象となった。

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  • 「 学問のすゝめ奨学金」募集要項(一部)
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  • 「めざせ!都の西北奨学金」募集要項(一部)
 慶應義塾大学と早稲田大学は、首都圏以外の地方出身者を対象とした2021年度奨学金の募集要項を公開した。どちらも入学前に申請し、採用されると入学後に奨学金を給付する。早稲田大学は2021年度から系属校推薦入試による受験生も対象となった。

 慶應義塾大学の奨学金「学問のすゝめ奨学金」は、慶應義塾大学の学部第1学年に入学を強く希望する首都圏(東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県)以外の高等学校等出身者で、人物および学業成績が優秀であるにもかかわらず、経済的理由により入学に困難を来している受験生に対し経済支援を行うことを目的としている。

 奨学金の返済義務はなく、奨学生候補者としての採否結果は一般選抜(一般入試)出願前に決定し、入学試験に合格し入学手続後に所定の手続きをとることで正式採用となる。奨学金額は年額60万円(医学部は90万円、薬学部は80万円)。入学初年度には、入学金相当額(20万円)も給付する。また、奨学金は毎年の審査・申請により2年目以降も継続受給が可能だが、継続審査時に前年度までの学業成績が特に優秀と認められた者は翌年度の奨学金額が増額となる。

 採用候補者数は550人以上。申請書などの必要書類は、大学のWebサイトからダウンロードできる。申請期間は2020年11月2日~11月30日(当日消印有効)。選考は、学業成績・家計状況・推薦内容等に基づき書類審査を行い、奨学生候補者を決定。志望学部を問わず、出身高等学校等の所在地の地域ブロック単位で選考を行う。選考結果は、2020年12月下旬に申請者全員に通知する。採用候補者として決定した後、奨学生として正式採用され、奨学金を受給するためには2021年度一般選抜を受験・合格し、慶應義塾大学に入学すること。奨学金は2021年5月下旬と11月下旬の2回に分けて給付を予定している。

 早稲田大学の「めざせ!都の西北奨学金」も、首都圏以外の国内高等学校出身者で、学業成績が優秀であるにもかかわらず家計の事情で早稲田大学への進学を断念せざるを得ない受験生を対象にした奨学金。入学前に奨学金を申請し、審査の結果採用候補者となった人に、入学後の奨学金を事前に約束するもの。申請資格は一般選抜・共通テスト利用入試、総合型選抜、学校推薦型選抜(指定校推薦入試を含む)のほか、2021年度からは早稲田摂陵高校と早稲田佐賀高校の系属高推薦入試による受験生も対象となる。

 奨学金は、政治経済学部、法学部、文化構想学部、文学部、教育学部(文系)、商学部、社会科学部は年額45万円、人間科学部、スポーツ科学部、国際教養学部は年額65万円、教育学部(理系)、基幹理工学部、創造理工学部、先進理工学部は年額70万円。4年間継続支給だが、毎年進級時に、家計状況、学業成績による継続受給の判定を行う。

 採用候補者数は1,200人(第1回、2回の合計)。申請書類などはWebサイトからダウンロードできる。第1回の申請を開始しており、締切りは2020年9月11日(当日消印有効)。第2回は2021年1月6日~1月20日。選考結果は、第1回が10月下旬、第2回が2月中旬を予定している。奨学金は、入学後に奨学生として正式決定後、7月末(予定)に振り込む。

 各大学の申請に関する詳細はWebサイトで確認できる。
《田中志実》

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