小中学生の外遊び時間、前年比で4割以上短縮

 小中学生が外で遊ぶ時間は前年(2019年)と比べて4割以上短縮し、1日平均35.4分であることが、近視予防フォーラムが2020年7月29日に発表した調査結果より明らかとなった。

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小中学生が1日に外で遊ぶ平均時間
  • 小中学生が1日に外で遊ぶ平均時間
  • 小中学生の生活時間の変化
  • 小中学生の外遊び時間が短くなった理由
  • 小中学生の新しい生活様式で心配なこと
 小中学生が外で遊ぶ時間は前年(2019年)と比べて4割以上短縮し、1日平均35.4分であることが、近視予防フォーラムが2020年7月29日に発表した調査結果より明らかとなった。

 「新型コロナウイルスによって変化した子どもの生活実態」に関する調査は、夏休み短縮、土曜日授業、オンラインでの授業、オンラインでの塾・習いごとを実施もしくは予定している小中学生の子どもをもつ全国の20代~50代の保護者1,000人を対象に実施。調査時期は6月25日~28日。

 1年前と比べた現在の過ごし方の変化を聞いたところ、時間が「増えた」のは「自宅で過ごす時間」86.3%がもっとも多く、「PCやスマートフォンを見る時間」72.9%、「動画を見る時間」67.2%、「ゲームをする時間」61.2%、「テレビの視聴時間」49.8%などが続いた。一方、時間が「減った」のは「屋外で遊ぶ時間」67.1%がもっとも多かった。

 続いて、小中学生が外で遊ぶ時間がどの程度短くなったのかを調査。現在の外遊びの時間は1日平均35.4分で、これは2019年の61.1分と比べると4割以上も短縮していることがわかった。子どもの外遊び時間が短くなったと答えた671人の保護者にその理由を聞くと、70.5%が「新型コロナウイルス感染防止で外に出ていないため」と回答した。

 外遊び時間が減る子どもの新しい生活様式で心配なことを聞くと、「運動不足」79.6%がもっとも多かった。このほか、「体力の低下」76.4%、「視力低下」「学力の低下」各70.6%、「生活リズムの乱れ」64.8%、「太陽に当たる時間が短くなる」61.9%などが続いた。

 近視予防フォーラム発起人で環境デザイン研究所会長の仙田満氏は「外遊びができている時間は、1年前と比べて4割以上減り35分程度という事実が今回の調査で明らかになりました。これが長期化すると、運動不足による体力低下や肥満の問題に加え、自由に遊べないことによる精神的なストレスなど、子どもの心身ともにさまざまな影響を与えることが懸念されます。子どもにはなるべく制約をかけず、自由に遊んでもらうことが中枢神経の開発であったり、コミュニティ形成や友情を育む力を伸ばす非常に大切なことになります」と解説。

 また、近視予防フォーラム代表で慶應義塾大学医学部眼科学教室 教授の坪田一男氏は「我々の研究では、太陽光に含まれるバイオレットライトが近視の予防、進行抑制に働くことが解明されつつあります。では、どうすればいいのか。家で過ごすときは、窓ガラスはバイオレットライトを遮断してしまいます。外光の入る明るい室内でも、実はバイオレットライトを浴びることができませんので、窓を開けたり、ベランダに出ることは重要です。感染を恐れて、外出を避ける傾向にありますが、子どもの近視予防、健康を考えると、散歩をしたり、公園で遊んだりする時間は、非常に大切です」と解説している。
《桑田あや》

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