【大学受験2021】個別試験の中止や変更、出願前に公表を…文科省が通知

 2021年度(令和3年度)大学入学者選抜について、文部科学省は2021年1月22日、出願後は出願時点で受験生に示している方法で選抜するよう国公私立大学に通知した。出願教科・科目の変更、個別試験の取りやめなどは、出願前の段階で公表するよう求めている。

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大学入学共通テストの北海道大学試験場のようす
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 2021年度(令和3年度)大学入学者選抜について、文部科学省は2021年1月22日、出願後は出願時点で受験生に示している方法で選抜するよう国公私立大学に通知した。出願教科・科目の変更、個別試験の取りやめなどは、出願前の段階で公表するよう求めている。

 文部科学省では、新型コロナウイルス感染症の感染状況により、募集要項に記載されている選抜方法と異なる方法で選抜を実施することがあり得る場合は、その旨を明記し、変更は早期に決定・周知することとしている。

 1月22日に各国公私立大学長宛てに発出した通知では、選抜方法の大きな変更について「これまで学習準備を重ねてきた受験生に多大な不利益を与えるおそれがあるため、慎重な検討をいただきますようお願いします」と記載。出題教科・科目の変更、個別試験を取りやめて大学入学共通テストの成績のみで合否判定するなどの変更は、原則として出願前のできる限り早い段階で公表するよう求めている。

 特に出願後は、受験生が予見できない不利益を受けることがないよう、「出願時点ですでに受験生に示している方法で選抜することを基本」として、受験生の立場に立って各大学の個別試験を適切に実施するよう要請している。

 一方、「面接をオンラインで実施」「試験時間を短縮」「開始時間の変更」「実技試験の方法の変更」「試験会場等の変更」など、感染拡大防止の観点から、受験生が不利にならない形で行う変更については、Webサイトなどから早急に広く情報提供に努めるよう呼びかけている。
《奥山直美》

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