【高校野球2021夏】一般客入場なしの甲子園、クラファンで支援呼びかけ

 日本高等学校野球連盟は、2年ぶりの開催となる第103回全国高等学校野球選手権大会が一般観客向けチケットの販売を行わないと決定したことを受け、大幅な財源不足による厳しい運営状況への支援を募るクラウドファンディングをA-portにて実施。支援を呼びかけている。

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2021年夏の甲子園への支援を募るクラウドファンディング
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 日本高等学校野球連盟は、2年ぶりの開催となる第103回全国高等学校野球選手権大会(夏の甲子園)が一般観客向けチケットの販売を行わないと決定したことを受け、大幅な財源不足による厳しい運営状況への支援を募るクラウドファンディングをA-portにて実施。支援を呼びかけている。

 朝日新聞社と日本高等学校野球連盟主催による夏の甲子園が2021年8月9日~25日の期間、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場にて2年ぶりに開催される。阪神甲子園球場のある兵庫県は、7月中のイベント開催にあたっては「感染リバウンド防止対策」に則り観客数の上限を1万人とする方針を出しているが、47都道府県から49代表が集い、全国から観客が駆けつける甲子園ならではの特性を考慮した結果、万全なる感染防止対策から、スタンドには代表校の学校関係者に限り入場者可能とし、一般観客向けのチケット販売は行わないことを決定した。

 高校野球は入場料収入を財源にしており、コロナ禍以前に開催された第101回大会では、約6億5,900万円の収入があったという。今回、この収入の大半は見込めず、一方でPCR検査やベンチの消毒といった感染防止対策にかかる費用が膨らみ、経費の削減だけでは到底まかないきれない厳しい財政状況にあることから、クラウドファンディングを通じた支援を募っている。

 クラウドファンディングは朝日新聞社のクラウドファンディングサイト「A-port」で実施中。目標金額は1億円、実施期間は8月31日まで。3,000円~50万円まで金額を選んで支援することができ、7月30日午後2時現在、375人が支援し257万円ほどが集まっている。今回のプロジェクトは寄付型として行うため、リターンは感謝の手紙とA-portのページへの名前掲載(ニックネーム可)、寄付金受領証明書となっている。

 集まった支援金は、必要経費を除き、第103回全国高等学校野球選手権大会の運営費用および都道府県高等学校野球連盟の運営支援に使用するという。目標額を上回る支援が集まった場合も、すべて高校野球のために使用する。

 日本高等学校野球連盟は実施にあたり、「高校生の夏が甲子園に帰ってくるという、この上もない喜びを関係者一同、ひしひしとかみしめています。ファンの皆様に甲子園で声援を送っていただくことができないのは残念で申し訳ありませんが、ご理解をいただき、この夏はクラウドファンディングという形で選手たちの夢の舞台を一緒につくっていただければ幸いです。100年を超える高校野球の歴史を未来へとつないでいくために、皆様のお力をお貸しください。何卒よろしくお願いいたします。」と想いを寄せている。
《畑山望》

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