GIGAスクール時代、小学生保護者がプログラミング教室・ICTスクールに求めること

 「ReseMom Editors’ Choice2021」を受賞したオンライン上の小学生向けICTスクール「NELオンライン」。本スクールの立ち上げに携わり、講師としても現場で生徒と関わっている安孫子翔太先生と川原未紗子先生に、小学生のICTに関する学びの現状や、反響を伺った。

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「ReseMom Editors’ Choice2021」を受賞したオンライン上の小学生向けICTスクール「NELオンライン」の先生方
  • 「ReseMom Editors’ Choice2021」を受賞したオンライン上の小学生向けICTスクール「NELオンライン」の先生方
  • GIGAスクール時代、小学生保護者がプログラミング教室・ICTスクールに求めることとは?
  • 注目の小学生向けICTスクール、「NELオンライン」の先生方は異色の経歴の持ち主
  • 「ReseMom Editors’ Choice2021」を受賞したオンライン上の小学生向けICTスクール「NELオンライン」の先生方
  • 対面授業とオンライン授業では、話すスピードやコンテンツなどにそれぞれ工夫が必要
  • GIGAスクール時代、小学生保護者がプログラミング教室・ICTスクールに求めることとは?

 2020年9月に開校し、「ReseMom Editors’ Choice2021」を受賞したオンライン上の小学生向けICTスクール「NELオンライン」。プログラミングだけではなく、タイピングから情報モラルまで、幅広い観点から未来に羽ばたくためのスキルを学べると注目されている。本スクールの立ち上げに携わり、講師としても現場で生徒と関わっている安孫子翔太先生と川原未紗子先生に、小学生のICTに関する学びの現状や、反響を伺った。

--それまで幼稚園や保育園児を対象に課内・課外教室を運営されていた「ICTスクールNEL」が、2020年9月に小学生を対象としたオンラインスクールを開校した経緯を、あらためて教えてください。

安孫子先生:さかのぼって2020年春、当社では幼稚園・保育園への課内・課外の対面授業を前提にした恵比寿の東京校開校に向けて準備を進めていました。ところが、3月に緊急事態宣言が発出され、開校に関するすべての予定を一旦ストップせざるを得ない状況になりました。

 そういった中で、子供たちが学校だけでなく、塾や習い事といったあらゆる学びの場に行けず、学びが止まってしまうというニュースに接しました。GIGAスクール構想が前倒しされ、オンライン学習ツールが提供されている小学生では、基本的なスキルの差から学びに格差が生まれているように思われました。私たちができることを考えたとき、「小学生を対象にしたオンラインスクールをつくる」というのは必然でした。この判断に舵を切ってからは、Webサイトやオンライン向けのカリキュラムの再構築など、開校に向けて記憶がないほど忙しかったですね。

--「ICTスクールNEL」の先生方は、習い事教室の先生としては「異色」の経歴の持ち主だそうですね。安孫子先生と川原先生は、以前はどのようなお仕事をされていたのでしょうか。

川原先生:名古屋の事務所での仕事や、携帯ショップの店頭窓口で販売や店長業務に携わっていました。ICTに詳しくない子供や保護者が初めて携帯電話やスマホに触れる場面にたくさん立ち会ってきました。

安孫子先生:私も携帯ショップで3年間店長をしており、同じく、家庭におけるICT事情の変化を目にしてきました。

--ご経験の中で、子供と保護者それぞれのICTスキルに関して感じられたことはありますか。

安孫子先生:携帯ショップには親子で来店されることが多いです。保護者の方の情報リテラシー次第でお客様から求められることも、こちらからの情報提供も変わってきます。対応をする中で感じた保護者の方の情報リテラシーは、二極化していた印象です。

 たとえば、もともと情報リテラシーが高い保護者の方は、契約前にフィルタリング設定や子供のアカウントの使用制限の設定方法などを質問されることが多くありました。ゲーム目的で携帯を買ってもらうような子もいましたが、「ゲームは1時間までね」など購入時に使用時間について親子で約束しているご家庭もありました。

 一方で、情報リテラシーがあまり高くない保護者の方は「詳しくないから、苦手だから」と完全に思考を停止してしまって、とりあえず周りが持っているからという理由で子供に買い与えっぱなしのことが多かったですね。後日、操作方法がわからない等で来店すると、案の定パケットを使いすぎていたり、フィルタリング対象のページを閲覧していたりすることがあり、保護者の情報リテラシーの次第でお子さまの情報リテラシー教育にも差が出ると感じていました。

 子供は好奇心旺盛ですし、子供同士の繋がりから、良いこと悪いこと問わずどんどんスキルを吸収します。GIGAスクール構想で教育現場でも1人1台パソコンを扱う時代となり、見守る側の保護者にも一定の情報リテラシーが求められます。そういった情報リテラシーの必要性についても、子供と保護者双方に向けて発信したいと考えています。

--受講されているご家庭の特徴はありますか。

川原先生:開講当初は、オンラインスクールまだ目新しかったということもあり、保護者の方もICTに詳しい方が多かったですね。最近は次第に「時代が変わってきたことは感じるが、自分はパソコン作業が苦手。何を教えたら良いかわからない」といった保護者の方からのお問い合わせが増えてきた印象です。オンラインでの習い事は、移動時間がかからず隙間時間に受講できるので、他の習い事との掛け持ちをしやすいというご感想をいただくことが多いです。受講されているご家庭は、オンラインのメリットを上手に使い分けていらっしゃいます。

安孫子先生:保護者の方ご自身が、学生時代や新入社員時代にお困りになったご経験があり、ICTやタイピングの重要性を感じて受講を検討される方が多いですね。一方、ICTに詳しい保護者の中にも「自分自身が得意なのと、教えることは別。自己流で教えるよりも専門の先生に任せたい」とおっしゃる方もいました。おっしゃる通り、独学である程度までは上達しても、客観的に見るとタイピングなどで将来つまずきそうなクセがついてしまっていることもあります。個々人のクセをよく見つめて、社会人になっても苦労しないように、子供のころに正しい指使いを身に付けてもらうことが私たち講師陣の役割だと考えています。

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--対面の課外教室等でも子供たちに接していると思いますが、対面とオンラインの違いや、オンラインレッスンだからこそ気を付けていることはありますか。

川原先生:オンラインレッスンでは、対面授業よりも特にスピード感を大事にしています。対面では一定の間合いでゆっくり話すほうが伝わりやすいのですが、インターネットや動画が普及し、YouTubeなどのテンポに慣れている子供たちにとって、画面上でのゆっくりとした動きは間延びして集中力が切れてしまうんです。飽きないように、面白く、テンポよくレッスンを進めることを意識しています。

安孫子先生:レッスン内容でも、オンラインならではの効力を発揮する場面があります。たとえば、何か制作するときもクラウドで作品を共有したり、共同編集機能で複数人で制作したりといったクリエイティブな活動もできます。わからないことがあって質問するときも画面共有することで、生徒のパソコン上での操作を確認し、問題を解決することもできます。

 また、オンラインなのでレッスン中はマスクを取って表情を見せることができます。マスク姿よりも子供に安心感を与えられると思っています。開校当初は特に、講師同士でレッスンを見合ってテンポ感や進め方についてブラッシュアップしていました。

--オンラインレッスンは親子で一緒に参加するご家庭が多いですか、それともお子さま1人で受講されることが多いのでしょうか。

川原先生:生徒の年齢や受講回数にもよりますが、基本はご家庭の意向にお任せしています。ただお子さま1人で受講する場合が多いですね。これもオンラインだからこそ。保護者の方がぴったり隣に張り付いていなくても、習い事の雰囲気を近くで感じながら家事や仕事をすることもできます。レッスン中に台所から調理の音が聞こえてきて「今日の晩ごはん、何だろうね」と生徒と話すこともあります(笑)。

安孫子先生:オンラインでの習い事は未知の領域ですから、不安を感じる保護者も未だに多いのが現状です。お子さまと同じ空間で受講のようすを見守っていただくことで、その不安を少しでも取り除きたいですし、子供の成長を感じられるよう意識して授業を展開しています。コロナ禍、対面の習い事では見学の機会も制限されている中で、毎回お子さまの成長を間近で感じていただけるのはオンラインならではの魅力だと思います。

--レッスンの中でも、日常を感じながら学べるのですね。

川原先生:授業のテーマも暮らしと結びついたものを選ぶこともあります。これからの時期は、年賀状の制作。誰に送るかを一緒に考えて、家にある写真のデータを使ったり、インターネットで画像を探したり、自分で描いた絵を挿入したりして作ります。インターネットの画像を使うには、著作権を確認する必要があるということなど、レッスンでは創作活動しながらネットリテラシーに関しても学ぶことができます。

安孫子先生:授業冒頭のアイスブレイクでは、普段の生活について話してくれる子が多いです。遊んで楽しかったものや、お出かけしたこと、自分自身が作ったものなど。たとえば先日、入会して約1年ほどの小学4年生の子が「バスボムを作ったよ」と見せてくれました。さらに驚いたことに、自分で作り方を資料にまとめて、画面共有で見せてくれたんです。それを参考に、講師の私も実際にバスボムを作ってみて、次のレッスンで分からなかった部分を質問するというやり取りもありました。

--小学4年生で「自発的に資料をまとめて伝える」という、プレゼンテーションのスキルが身に付いているのですね。家にあるものを画面上で見せられるのもオンラインレッスンならではです。ところで、「NELオンライン」では、タイピングを授業に取り入れられていますね。

安孫子先生:はい、毎回のレッスンに必ずタイピングを取り入れているのがNELの特徴です。最近では「タイピングのカリキュラムがあるから」と入会されるご家庭も増えています。レッスンでは、タイピングの上達と正しいホームポジションの習得を目標に、Webカメラを通してポジションの間違い、苦手な部分やクセを改善するための指導をしています。毎回目標を決めて練習していて、達成できたときは、子供と一緒になって喜び合っています。

川原先生:タイピングは、毎回のレッスンで5分を目安に取り組んでいます。少しずつでも伸びていくことを実感しながら、継続することが大切です。子供たちの「やりたい」というモチベーション大切にしながら、正しいホームポジションを身に付けます。ここで身に付けておけば、一生もののスキルになります。


--入会したご家庭からはどういった感想や反響がありますか。

安孫子先生:子供の話を親身に聞いて、寄り添ってくれてありがとう」という言葉をいただくことが多いです。先日も「レッスン中、子供の意識がプログラミングから逸れそうになっても、根気強くサポートしてくれてありがとうございました。親が教えていたら、感情的に叱っていたと思います」というご感想を保護者からメールでいただきました。

川原先生:「親が子供に教えると、甘くなったり厳しくしすぎてしまって、メリハリが難しい。第三者にレッスンしてもらった方が、親と子供双方にとって良いんです」と言われました。

 また、講師の話をきちんと聞いて学ぶ姿勢や、コミュニケーションの取り方など、ICTスキル以外の部分の成長を期待して受講されることも多いです。学校の授業だけでは十分に教えきれない、情報モラルやメディアリテラシーまで身に付けられるのが良いという保護者の方もいらっしゃいます。「NELオンライン」で学べるのはプログラミングだけでない、という幅広さに魅力を感じてもらっているのだと思います。

 レッスンでは、複数人が同時受講していても、生徒それぞれ異なるレッスンカリキュラムで進みます。ひとりひとりが納得いくまで付き合うので、そういった部分も保護者から満足いただけるようです。

--ICTスキルに関する学びだけではなく、毎週、親とは異なる立場でお子さまの存在を気にかけてくれる方がいることは、親にとっても安心ですね。今後の「NELオンライン」の展開を教えてください。

安孫子先生:より多くの方にレッスンを体験していただけるように、体験レッスンのカリキュラムの追加を予定しています。従来はパソコンに触れたことのない初心者向けの内容を展開していましたが、小学校3年生以上の受講者が増えてきたこともあり、パソコンに触れた経験があるお子さま向けに、タイピングやプログラミングを絡めた内容の体験レッスンを準備しています。いずれも通常レッスンを抜粋した内容です。

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 また、子供向けのカリキュラムを保護者の方が体験できる機会も増やしていく予定です。加えて、保護者対象のICTミニセミナーを定期的に開催していきます。2021年10月に「学校からパソコン配られたときに保護者はどう対応すべきか」というテーマでセミナーを開催したところ、大きな反響をいただき、GIGAスクール構想が始まった今、お子さまのICTスキルに関して悩んでいるご家庭が多いと実感しました。私たちの知識や経験をシェアしてご家庭での手助けになれたら良いですし、その中で「NELオンライン」の存在も、より多くの方に知ってもらえたらと思っています。

--本日は、ありがとうございました。

 キーワードは「子供に寄り添う」。オンライン学習がスタートした当時、画面越しのコミュニケーションに違和感を感じていた方も多いだろう。しかし今となっては、オンラインだからこそ表情を見られる、オンラインだからこそ毎週会える、オンラインだから皆で一緒に作業できるなど「オンラインだからこそ」のメリットがたくさんあることに気付くことができた。そのメリットを最大限に活かしながら、毎回のレッスンで子供に寄り添うICTスクールNELオンラインは、子供のICTスキル、そして子育てに迷えるご家庭にとっても大きな選択肢の1つになるだろう。

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《土取真以子》

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