コロナ禍でのオンライン就活、メリットは?

 DX関連の情報を伝える「まるごとDX」は、2018年~2021年に就職活動をした社会人を対象に、新卒採用プロセスのオンライン化について調査を実施。コロナ禍での就職活動を経験した新社会人と、コロナ禍以前に就活をした社会人との、活動状況の違いを比較・分析した。

教育・受験 大学生
就職活動を行った企業・団体数
  • 就職活動を行った企業・団体数
  • 就職活動をしていて良かったこと
  • 就職活動をしていて不満だったこと
  • コロナ禍での就職活動
 DX関連の情報を伝える「まるごとDX」は、2018年~2021年に就職活動をした社会人を対象に、新卒採用プロセスのオンライン化について調査を実施。コロナ禍での就職活動を経験した新社会人と、コロナ禍以前に就活をした社会人との、活動状況の違いを比較・分析した。

 調査は2021年7月、まるごとDXがコロナ禍である2020年度に就職活動を行っていた就活生200人と、2019年度の就活生200人、2018年度の就活生200人の合計600人を対象に、インターネットにて行われた。

 就職活動の際に説明会に参加した企業・団体数を尋ねると、コロナ禍の就活生が「説明会に参加した」企業の数は平均8.8社であり、過去3年の中でもっとも少なくなっている。一方で、エントリーシートを出した企業・団体数は8.5社、筆記テストや面接等の選考を受けた企業・団体数は5.7社と、どちらも過去3年間の中でもっとも多かった。

 就職活動をしていて良かったことを尋ねると、どの年の就活生も「いろいろな業界や職種を知ることができた」との回答がもっとも多かった。「いろいろな人に出会うことができた」については、過去3年の中では低くなったものの、コロナ禍就活生でも30.5%が当てはまると回答している。

 さらに、「就活を通じて同年代の友人ができた」との回答はコロナ禍の就活生がもっとも多く、また「人見知りや引っ込み思案が改善された」と答えた就活生は、コロナ禍以前の就活生の約2倍となった。

 就職活動をしていて不満だったことを尋ねると、「この会社が自分に合っているのか判断が難しい」という回答がどの年代でももっとも多かった。「企業の求める人材像が分からない、分かりづらい」についてはコロナ禍の就活生が、他の年より多くなっている。その一方で「説明会や面接等、人に会う機会が多すぎて疲れた」ではコロナ禍での就活生がもっとも少なかった。

 2020年度の就活生に、コロナ禍での就職活動状況についてどう感じたか尋ねたところ、もっとも多かったのは「採用担当者やOB・OG、他の就活生等、人に会う機会が制限された」で29.5%。続いて「業界や企業について研究・情報収集するための機会が制限された」が27.5%だった。

 新卒採用プロセスのオンライン化については、「オンライン上では企業や社員の雰囲気が分かりづらかった(25.5%)」「オンライン上で自分をアピールするのは難しかった(19.0%)」といった課題もあった一方で、「遠隔地の企業をエントリー対象にすることができた(23.0%)」「企業側の工夫で例年よりオンライン上の情報が充実していた(23.0%)」「オンライン選考のおかげで複数の企業に応募できた(20.0%)」等のメリットがあげられた。
《木村 薫》

【注目の記事】

特集

編集部おすすめの記事

特集

page top