玩具市場が13.4%増、コロナ禍で拡大したのは?

 矢野経済研究所は2022年1月25日、国内の玩具市場に関する調査結果を発表。玩具の分野別の現況や、参入企業の動向、および将来展望について明らかにした。

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 矢野経済研究所は2022年1月25日、国内の玩具市場に関する調査結果を発表。玩具の分野別の現況や、参入企業の動向、および将来展望について明らかにした。

 調査は2021年10月~12月、矢野経済研究所の専門研究員による直接面談(オンライン含む)、電話・電子メールによるヒアリング調査、ならびに文献調査併用によって行われた。調査対象は、玩具、模型ホビー、テレビゲーム関連メーカー、卸問屋、小売事業者等。

 2020年度の国内玩具市場規模(メーカー出荷金額ベース)は、主要9品目(電子玩具、模型・ホビー、男児キャラクター・男児玩具、女児キャラクター・女児玩具、アナログゲーム等、季節物・雑玩具、基礎玩具、ぬいぐるみ、テレビゲーム)において、前年度と比較して13.4%増の7,262億円、テレビゲームをのぞく主要8品目では、同1.8%増の3,412億円と計上した。コロナ禍の巣ごもり需要を受け、ともに前年度を上回る結果となった。

 主要8品目においては、コロナ禍の巣ごもり需要を受け、ジグソーパズルが前年度と比べて61.6%増え、模型・ホビー市場が同16.0%増、アナログゲーム市場が同15.0%増と、大幅に増加した。

 男児キャラクター・男児玩具市場については、前年度と傾向は変わらなかった。トレーディングカードゲームが引き続き好調に推移する等、1部の定番商品は健闘していたものの、目立ったヒット商品がなかったことから、前年度実績を下回る結果となった。

 テレビゲームを含めた主要9品目に関しては、巣ごもり需要を受けていることに加え、新たなテレビゲーム用のハードウェアも投入されたことから、拡大したと推測される。

 近年、さまざまな業界で持続可能な経営を求められているが、玩具業界においても精力的な取組みが行われている。プラスチックごみの排出削減や、再生材使用率向上、資源の再利用・リサイクルはもちろんのこと、玩具を使った「おもちゃアソビ」を通じて資源リサイクルを学ぶことができたり、使わなくなった玩具を下取りする仕組みを構築したりと、各社ともに子供たちの未来のため、持続可能な社会実現に向けた取組みを推進している。

 今後、2021年度の国内玩具市場規模も、ますますの成長が予想される。模型・ホビー市場においては、需要増が継続している。トレーディングカードゲーム市場も勢いを増しており、男児キャラクター・男児玩具市場を牽引するかたちで同市場も拡大するものと予測される。
《木村 薫》

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