2020年の出生数、過去最少84万835人…新型コロナ死亡数は3,466人

 厚生労働省は2022年2月25日、2020年(令和2年)人口動態統計(確定数)の概況を発表した。2020年1月から12月末までの1年間における出生数は84万835人で1899年(明治32年)の調査開始以来過去最少。死亡数は137万2,755人で11年ぶりの減少となった。

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  • 母の年齢(5歳階級)・ 出生順位別にみた出生数
  • 母の年齢(5歳階級)・ 出生順位別にみた合計特殊出生率(内訳)
 厚生労働省は2022年2月25日、2020年(令和2年)人口動態統計(確定数)の概況を発表した。2020年1月から12月末までの1年間における出生数は84万835人で1899年(明治32年)の調査開始以来過去最少。死亡数は137万2,755人で11年ぶりの減少となった。

 「人口動態統計」は、出生、死亡、婚姻、離婚および死産の各事象について、各種届出書等から市区町村が作成した人口動態調査票を収集し集計したもの。今回発表した概況では、2020年1月1日~12月31日までの1年間に日本において発生した日本人の事象を調査対象としている。

 2020年1年間の出生数は、前年より2万4,404人減の84万835人で過去最少に。出生率(人口千対)は6.8で前年の7.0より0.2ポイント低下、合計特殊出生率は1.33で前年の1.36より0.03ポイント低下した。

 出生数を母の年齢(5歳階級)別にみると、45~49歳の階級では前年より増加したものの、その他の階級はすべて減少。合計特殊出生率の内訳は39歳以下の各階級で前年より低下し、40歳以上の各階級のみ上昇した。合計特殊出生率がもっとも高いのは30~34歳の階級だった。

 死亡数は前年より8,338人減の137万2,755人で、11年ぶりに減少に転じた。死亡数のうち、新型コロナウイルス感染症を死因としたものは3,466人だった。また、出生数から死亡数を引いた「自然増減数」は-53万1,920人となり、前年より1万6,066人減少した。

 婚姻件数は52万5,507組で、前年と比べ7万3,500組減少。離婚件数は19万3,253組で、前年と比べ1万5,243組少なくなった。
《畑山望》

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