小学生の安全対策、6割以上の親が不安…意識調査

 セコムは2022年1月、全国の小学生の子供をもつ男女を対象に、「小学生の安全対策に関する意識調査」を実施。子供の日常生活について6割以上が「不安を感じている」と回答し、特に高学年男児をもつ親が多く不安を抱えていることがわかった。

生活・健康 小学生
子供の日常生活での不安
  • 子供の日常生活での不安
  • 子供の日常生活で不安に思うこと
  • 子供の安全対策として有効だと思う防犯ツール
  • インターネット利用で不安に感じていること
  • 子供のインターネット利用に際し、家庭で行っている対策
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 セコムは2022年1月、全国の小学生の子供をもつ男女を対象に、「小学生の安全対策に関する意識調査」を実施。子供の日常生活について6割以上が「不安を感じている」と回答し、特に高学年男児をもつ親が多く不安を抱えていることがわかった。

 調査は2022年1月24日~1月25日、全国の小学生の子供をもつ25~59歳の男女400名を対象に、インターネットによるアンケート回答方式にて行われた。

 最初に、子供の日常生活について不安に感じているか尋ねたところ、「とても感じている(18.3%)」「どちらか言えば感じている(48.0%)」との回答が6割を超えた。子供と親の性別でみると、高学年の男児をもつ親では男性78.0%、女性74.0%で7割を超え、もっとも多いことがわかった。

 次に、子供の日常生活で不安に思うことを尋ねたところ、1番多かった回答は「屋外での事故や怪我」で、「連れ去り、通り魔などによる危害」「インターネット上のトラブル、危険」と続いた。

 子供の安全対策として有効だと感じていることは、「親子での緊密なコミュニケーション」や「子どもの行動範囲の定期的な把握」との声が多く、6割以上が回答していた。

 また、子供の安全対策として有効だと思う防犯ツールとして「防犯ブザー(65.0%)」や「子供の居場所がわかるGPS端末(64.8%)」との回答が多く、他のツールと20%以上の差をつけて上位となった。子供が屋外にいる際の防犯ツールに対する意識が高いことがうかがえる。

 子供のインターネット利用については、約7割が「不安を感じている」と回答。中でも、高学年の子供をもつ女性は、8割以上が「不安を感じている」と回答している。特に不安に感じていることを尋ねると、「視力の低下や睡眠不足など健康上の問題」がもっとも多く、その他「いじめなど友人間のトラブル」「知らない人とのメッセージのやりとり」等、インターネット上での交友関係に関する不安があげられた。

 子供のインターネット利用に際し、家庭で行っている対策を尋ねると、「使用する時間帯、場所、限度時間を決めている」「勝手に課金しないように約束している」が多く過半数に達し、ついで「個人情報や写真を知らない人に送ったり、SNSに公開しないように教えている」との声があがった。

 子供が巻き込まれる事件・事故の多様化や、インターネット環境の普及、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う行動制限等、子供を取り巻く環境は変化している。子供の安全を守り、不安を解消するために、よりよい方法を模索していく必要があるだろう。
《木村 薫》

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