ユネスコ、学びを支える「災害子ども教育支援」事業開始

 日本ユネスコ協会連盟は、子供たちの学びを支える「災害子ども教育支援」事業を新たに創設した。日本各地で起こる地震、津波、台風、豪雨、土砂災害をはじめとする自然災害から子供たちの未来を守るため、平時より「災害子ども教育支援募金」への協力を受け付ける。

教育・受験 中学生
災害子ども教育支援
  • 災害子ども教育支援
  • 災害子ども教育支援
 日本ユネスコ協会連盟は、子供たちの学びを支える「災害子ども教育支援」事業を新たに創設した。日本各地で起こる地震、津波、台風、豪雨、土砂災害をはじめとする自然災害から子供たちの未来を守るため、平時より「災害子ども教育支援募金」への協力を受け付ける。

 「高校には、いかない」。11年前の東日本大震災のとき、ある中学3年生がつぶやいた。就職して、家と仕事を失った親を助けたい、と。その当時、進学をためらう子供たちのためにと全国から日本ユネスコ協会連盟に届いた寄付で、5,000人を超える子供たちの学びを支援することができた。

 これから先、災害がやってきたときも、いつも通りの学校生活、進学の道、将来の夢を守るため、学びを止めない、明るい未来につなげるため、「災害子ども教育支援」によって被災地の教育復興を支える。

 「災害子ども教育支援」事業は、「奨学金」「学校支援」「ユース・ボランティア支援」に実施する。「奨学金」は激甚災害でかつ子供たちへの就学支援が必要とされる大規模な災害のときに、被災家庭の高校進学を希望する中学3年生に、返済不要の奨学金を3年間支援する。

 「学校支援」は子供の学びをつなぐ学校等へ支援する。激甚災害で学校等からの支援要請に基づいて、行政の手が届かない細かなニーズに対応する。「ユース・ボランティア支援」は被災地で復旧・復興ボランティアの派遣要請が出された災害のときに、被災地の復旧・復興を支えるボランティア活動に若い力で取り組むユースを支援する。

 災害発生時に迅速な支援ができるよう、平時より募金の受付を行い、今後の災害時の原資として積み立て、備える。「災害子ども教育支援募金」は郵便振替、その他、クレジットカード募金、継続募金、相続財産の寄付、遺言による遺贈(不動産の寄付を含む)等も受け付けている。詳細はWebサイトで確認できる。
《大田芳恵》

【注目の記事】

特集

編集部おすすめの記事

特集

page top