大分県豊後高田市では2022年4月より、子育て支援策の一環として「子育て応援誕生祝い金」を拡充。第5子以降には200万円が交付されることが決定した。 多くの自治体が少子高齢化という課題に直面している現在、このまま人口が減少し続けると、自治体の消滅にもつながりかねないと危惧されている。大分県豊後高田市においても、2022年（令和4年）現在人口は2万2,237人、高齢化率38.3％のところ、このまま何も対策をしなければ2040年（令和22年）には、人口は1万6,000人台にまで減少し、高齢化率は42％になると予想されている。 そのため豊後高田市では、特に人口減少対策を最重点課題に位置づけ、人口増につながる施策に取り組んでいる。子育て世代の経済的負担の軽減のもと、これまでも妊産婦の健診や妊産婦医療費の無料化をはじめ、高校生までの医療費や、保育園・幼稚園・小学校・中学校の給食費、市内保育園の保育料・幼稚園授業料の無料化や、年長児・小・中学生ための無料市営塾等、さまざまな子育て支援策に取り組んできた。 そして2022年度（令和4年度）からは、子育てに大きな負担のかかる多子世帯への負担軽減を図るため、第5子以降に「子育て応援誕生祝い金」をこれまでの100万円から200万円に拡充することとなった。現在交付されている、第1子・第2子の10万円、第3子の50万円（3回に分割して交付）、第4子の100万円（4回に分割して交付）に加え、新たに第5子以降には、生後4か月に達したときに10万円、1歳～5歳に達したときにそれぞれ30万円、6歳に達したとき40万円の、合計200万円が交付されることになる。 豊後高田市では、これからも全国トップレベルの子育て支援を目指し、子育て世帯の経済的な負担を軽減する支援策の他にも、きめ細やかな支援で子育て世帯の不安や負担を軽減するためのさまざま取組みを行っていくとしている。
