入園・入学前調査「登園・通学のグズり」53%が不安

 入園・入学について、「登園・通学のグズり」を不安に思う人が53%いたことが、アクトインディが2022年3月23日に公表した調査結果から明らかになった。

生活・健康 未就学児
入園・入学を迎えるにあたって不安に思うこと
  • 入園・入学を迎えるにあたって不安に思うこと
  • 入園と入学別 入園・入学を迎えるにあたって不安に思うこと
  • 実際にトラブルや困ったことなどがあったのか
  • 回答者の内訳
 入園・入学について、「登園・通学のグズり」を不安に思う人が53%いたことが、アクトインディが2022年3月23日に公表した調査結果から明らかになった。

 「入園・入学で不安に思うことに関するアンケート」は、子供との外出をサポートする情報サイト「いこーよ」のユーザー325名を対象に実施した。回答者の内訳は、20代以下の女性8%、30代が女性34%・男性9%、40代が女性24%・男性14%、50代以上が女性5%・男性6%だった。調査期間は2022年3月7日~3月14日。

 これから保育園や幼稚園への入園や小学校への入学を迎える家庭がどんなことを不安に思っているのか、すでに子供が登園・登校している家庭には入園・入学時にどんなトラブルや大変なことがあったのか等、入園・入学に関する不安やトラブルについて調査した。

 2022年の4月に入園・入学を迎える子供がいる保護者に、不安に思うことについて聞いてみたところ、もっとも多かったのは「子供がグズらず毎日、登園・通学してくれるか」で53%だった。半数以上の親が子供がグズらないか心配に思っていることがわかった。

 ついで多かったのは「子供が朝決まった時間に支度して登園・通学できるか」で51%、3位は「どんな先生が担任になるか」と「子供が園や学校で集団行動に馴染めるか」で48%、5位は「子供に新しく仲のいい友達ができるか」で44%だった。

 子供の生活環境の変化について、心配に思っている親が多いことがわかった。

 保育園・幼稚園に入園するときと小学校に入学するときとで不安に思うことに違いはあるのか入園と入学別に見てみると、「入園するとき」が「入学するとき」より不安の割合が高かったのは、「子供がグズらず毎日、登園・通学してくれるか」や「子供が保護者と長時間離れて園や学校で過ごせるか」だった。子供がまだ小さい乳幼児であることからくる不安が表われる結果となった。

 一方、「どんな先生が担任になるか」「子供が朝決まった時間に支度して登園・通学できるか」「子供に新しく仲のいい友達ができるか」「子供が園や学校の活動(勉強含む)についていけるか」については、「入園するとき」よりも、入学するときのほうが不安に思う割合が高いという結果となった。

 これは、小学校では勉強の時間が増えることに加え、より自立した行動が求められるようになるため、子供がうまく自律・自立していけるのかという不安が強いということではないかと推測される。

 次に、すでに子供が登園・通学している家庭に、実際にトラブルや困ったこと等があったのかを聞いたところ、「あった」と回答した割合は32%、「なかった」と回答した割合は68%だった。つまり、3分の2の家庭では保護者の心配をよそに、実際には入園・入学後に大きなトラブルなく無事に乗り切っているということがわかった。

 すでに登園・登校している家庭に、今まで入園・入学後にどのようなトラブルがあったのか、自由回答で聞いた。「ママと離れるのがイヤで、バスが来ると大泣きだった。大泣きのままバスに乗せられ、その姿を見送りながらママも涙目だった」「幼稚園バスに乗ってくれなかった」等、登園・登校しぶりに関するトラブルや、「朝ごはんをなかなか食べ終わらず、終わっても保育園に行きたがらなかった。出かける際に好きな車のおもちゃを持たせるなどした」等、子供の朝の支度が遅くて登園・登校時間に間に合わなくて大変だったといったエピソードが非常に多く寄せられた。

 泣いて行きたがらない子供のようすにつらい気持ちになりながらも、励ましたり、なだめたり、一緒について行ったりとさまざまな工夫をして子供に寄り添っている保護者の姿が浮き彫りになった。
《鈴木あさり》

【注目の記事】

特集

編集部おすすめの記事

特集

page top