コロナ禍でも50%の学生に影響なし…大学生のアルバイト実態調査

 ガロアは、日本全国の学生が対象のアルバイト状況に関する実態調査を行った。大学生が「どのようなアルバイトをしているか」や、アルバイトで得た経験、アルバイト先へ求めるもの等を調査した。

生活・健康 大学生
「現在アルバイトをしていますか?」回答
  • 「現在アルバイトをしていますか?」回答
  • 「アルバイトをする(していた)目的はなんですか?」回答
  • 「あなたのアルバイトに新型コロナの影響はありましたか?」回答
  • 「具体的にどのくらい収入は減りましたか?」回答
 ガロアは、日本全国の学生が対象のアルバイト状況に関する実態調査を行った。大学生が「どのようなアルバイトをしているか」や、アルバイトで得た経験、アルバイト先へ求めるもの等を調査した。コロナ禍でも50%の学生に影響がないことが明らかになった。

 今回の調査は、2022年3月9日から11日にかけて実施。対象は全国、ガクセイ協賛に登録する約600の学校の学生。調査した学生は4年制、短期大学、専門学校を含む学生487名。

 「現在アルバイトをしていますか?」という問いには、「アルバイトをしている」が80%を占める結果となった。大半の大学生にはアルバイト経験があり、「アルバイトをしたことがない」が4%の結果となった。

 「今後アルバイトをやりたいですか?」と質問したところ、「バイトしたい」が40%、条件がありつつも今後バイトをしたいという回答が54%となった。また、アルバイト経験のまったくない学生の96%がアルバイトに対してポジティブな考えを持っていることがわかった。

 以上、2問の結果より大学生の96%にはアルバイト経験があり、アルバイトをやってみたいと考える学生が大半であることが判明。学生全体のアルバイトに対する意識は極めて高い。

 アルバイトの探し方を調査したところ、「バイト求人サイト・アプリ」が83%でもっとも多く、ついで「友人や知人からの紹介」(27%)、「学校内の掲示板」(8%)が続く結果となった。近年SNS等で求人情報を収集することもできるが、「バイト求人サイト・アプリ」が群を抜いて多いことがわかった。

 アルバイトの種類や職種に関する問いでは、「飲食店」や「塾・家庭教師」の割合が高い。シフトの入れやすさや給料、求人の見つけやすさ、仕事の難易度、同僚の年齢層等の条件を踏まえたうえで、飲食店は大学生の人気が高いことがわかった。塾や家庭教師では、大学生ならではの能力が生かせる職業として人気が高い。

 時給は「1,000円~1200円」が49%、ついで「1,000円以下」が28%となった。男女別に調査すると、男性の方がやや高時給である傾向が判明。「1,200~1,500円」と回答した割合は男性が9%、女性が5%であった。要因として、高時給となる深夜帯において、安全上男性の方が働きやすいことが考えられる。

 月収に関しては、「4~6万円」が31%ともっとも多く、ついで「2~4万円」が28%、「6~8万円」が21%であった。

 アルバイトの目的を質問すると、「趣味のお金や交通費を稼ぐため」という回答が82%を占め、2番目に多い回答が「貯金をするため」74%となった。また、友人作りに期待する学生も多く、「仲の良い友人はできましたか?」という質問には、友人を作れたと回答した学生は全体の44%であった。

 アルバイトを通して感じたことや後悔したこと、貴重な体験を聞いたところ、多数の回答が寄せられた。良い体験として「社会経験ができた」「コミュニケーション能力が向上した」「仕事の仕方、考え方が変わった」等があがった。一方、悪い経験として「アルバイト先がブラックだった」「学業との両立が難しかった」等があがった。いずれも、マイナスな意見と比較して、プラスの意見が多く集まり、アルバイトを通じて大学生は成長できており、自分自身も満足している場合が多いことがわかった。しかし、アルバイトに苦戦する大学生の存在も同時に判明した。

 withコロナの影響に関する調査では、コロナの影響がなかったと回答した学生は50%だった。影響を受けたと回答した学生のうち、もっとも多かった意見は「シフトが減ったこと」であった。収入減の有無、減少した割合についての問いには、「収入減はなかった」が28%、「1割以下の減少」が20%と続く結果となった。

 大学生がアルバイトをする目的にお金に関することが大半を占めていることから、今後アルバイトを雇う、募集する場合には「シフトの入りやすさ」の保証に重点をおくことも必要であると考えられる。
《高垣愛》

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