療育・児童発達支援スクール「コペル+(コペルプラス)」を運営するコペルは、ADHDの子供をもつ親を対象に「発達障害(ADHD)」に関する調査を実施。子供への対応方法や周囲からの理解不足等に悩みを抱えている親が多いことがわかった。
ADHDは、集中力の欠如や多動性、衝動性等の症状が現れる脳の機能障害。その特性ゆえに、学校等でうまくいかず悩みを抱えてしまう人も多いという。
「発達障害(ADHD)に関する調査」は2022年3月11日~12日、ADHDの子供をもつ保護者を対象にインターネットで実施した。調査人数は1,015人。
調査では始めに、子供の特性について聞いた。コミュニケーションが取りづらいと感じるかを尋ねたところ、7割以上が「とても感じる」「感じる」と回答。落ち着きのなさについては、「とても感じる」「感じる」との回答が9割近くにのぼった。
次に親の対応について聞いた。子供の特性にあわせた対応の仕方ができているかを尋ねたところ、約7割が「できていない」「あまりできていない」と回答。脳の機能障害とわかっていてもイライラしてしまうことがあるかの質問には、約9割が「頻繁にある」「たまにある」と答えた。子供の心のケアについて気になることがあるかの質問に8割以上が「ある」と回答する等、子供の特性にあわせた対応に苦慮している親が多いことがわかった。
続いて周囲の反応についても尋ねた。周りの目が気になるかを尋ねたところ、過半数が「常に気になる」「気になる」と回答。また、周りからの理解が少ないと感じるかの質問には、「とても感じる」「多少感じる」の回答が8割以上を占めた。
最後に就学先選びでの不安について聞いた。就学先選びで不安なことがあるかを尋ねたところ、「選び方や基準がわからない」「相談できる人がいない」が多かった。そこで小学生の子供がいる親に、子供が現在の就学先に満足しているかを聞くと、3割近くが「満足していない」「あまり満足していない」と回答。現在の公教育で改善してもらいたいこととして、「子供の個性にあわせてかかわってほしい」「子供の特性を深く理解してほしい」といった声が聞かれた。