【大学受験2022】東大一般入試、理科の現役生が苦戦

 SAPIX YOZEMI GROUPの入試情報サイト「東大研究室」は2022年6月21日、2022東大入試状況「現浪別割合」を公開した。一般選抜の現役生志願者数は過去10年でもっとも多かったが、現浪別合格率は現役生33.5%に対して、1浪生37.6%と差が拡大した。

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2022東大入試状況「現浪別割合」
  • 2022東大入試状況「現浪別割合」
  • 東大合格を目指す受験生のための総合情報サイト「東大研究室」
 SAPIX YOZEMI GROUPによる東大合格を目指す受験生のための総合情報サイト「東大研究室」は2022年6月21日、2022東大入試状況「現浪別割合」を公開した。一般選抜の現役生志願者数は過去10年でもっとも多かったが、現浪別合格率は現役生33.5%に対して、1浪生37.6%と差が拡大した。

 2022年度東京大学一般選抜における現役生志願者は6,430人と、過去10年でもっとも多かった。現役割合は67.6%。2021年度の66.7%から上昇し、過去10年でもっとも高い数値となった。一方、浪人生等の志願者数は、2021年度についで過去10年で2番目に低い数となっている。

 合格者全体の現役割合は71.9%。2021年度の71.8%から上昇しているものの、志願者割合の上昇幅ほど大きくない。志願者の現役割合よりも合格者の現役割合が高いことから、合格率は浪人生等より現役生のほうが高いことがわかるが、2021年度よりは現役生の合格率が低かったこともうかがえるという。

 2022年度の一般選抜全体の合格率は、現役生33.5%、1浪生37.6%、2浪生等8.9%。例年、合格率は1浪生がもっとも高いが、過去3年は現役生の合格率が上昇を続け、2021年度は現役生と1浪生との差は2.6%まで縮小。2022年度はその差が4.1%と再び拡大した。

 文理別の状況をみると、文科全体は志願者・合格者ともに2021年度から現役割合が上昇し、1浪生の割合が低下。理科全体は志願者・合格者ともに現役割合が低下する一方、1浪生の割合は志願者で減少、合格者では増加した。2021年度に比べると、特に理科で現役生が苦戦したことがうかがえる結果となっている。

 合格者の現役割合は、文科は「文一>文二>文三」、理科は「理三>理一>理二」という序列となり、過去10年でみてもおおむね同じ。科類ごとの合格率は、文一・理三は2021年度に続き現役生の合格率がもっとも高く、それ以外の科類は1浪生の合格率がもっとも高かった。2021年度から現役生の合格率が上昇したのは文一のみ。文二は、2021年度に過去10年で初めて現役生が1浪生を上回ったが、2022年度は再び逆転する結果となった。

 2022年度東京大学の入試結果については、学校推薦型選抜や第1段階選抜、一般選抜最終合格者についても掲載している。詳細は、東大研究室のWebサイトで見ることができる。

《奥山直美》

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