熱中症、1週間で1万4,353人が救急搬送…前週の3倍超

 熱中症により2022年7月3日までの1週間、全国で1万4,353人が救急搬送されたことが7月5日、総務省消防庁の速報値からわかった。前週(6月20日~26日)比の約3.2倍に急増し、1週間の搬送人数としては、5月以降の1週間として最多となった。

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令和4年の熱中症による救急搬送状況(週別推移)
  • 令和4年の熱中症による救急搬送状況(週別推移)
  • 令和4年の全国の熱中症による救急搬送状況
  • 都道府県別熱中症による救急搬送人員 前年同時期との比較(直近週:6月27日から7月3日)
  • 都道府県別熱中症による救急搬送人員 前年同時期との比較(累計:5月1日から7月3日)
 熱中症により2022年7月3日までの1週間、全国で1万4,353人が救急搬送されたことが7月5日、総務省消防庁の速報値からわかった。前週(6月20日~26日)比の約3.2倍に急増し、1週間の搬送人数としては、5月以降の1週間として最多となった。

 総務省消防庁が発表した速報値によると、6月27日から7月3日までに熱中症で救急搬送された人は、全国で1万4,353人。前週(6月20日~26日)の4,551人の約3.2倍に急増し、前年同時期の1,300人(確定値)と比較すると11倍以上。1週間の搬送人数としては、5月以降の1週間として最多となった。

 7月3日まで1週間の熱中症による救急搬送状況を都道府県別でみると、「東京都」2,030人がもっとも多く、「埼玉県」1,383人、「愛知県」1,036人、「神奈川県」875人、「千葉県」821人、「大阪府」782人、「茨城県」531人、「兵庫県」516人と続いている。

 年齢区分別では、「高齢者(65歳以上)」57.0%、「成人」33.5%、「少年(7歳以上18歳未満)」8.7%の順に多かった。「乳幼児(生後28日以上7歳未満)」も110人(0.8%)が救急搬送された。

 初診時における傷病程度では、入院加療を必要としない「軽症」(59.1%)と入院診療を要する「中等症」(36.1%)が95.2%を占めた。その一方、27人(0.2%)は初診時に死亡が確認され、516人(3.6%)は長期入院加療を要する「重症」と診断された。

 発生場所は、「住居」が44.2%と最多で、「道路」17.9%、道路工事現場・工場・作業所等の「仕事場」10.4%と続いた。幼稚園・保育園・小学校・中学校・高校・専門学校・大学等の「教育機関」は5.2%だった。

 梅雨明け直後は、多くの人が十分に暑さに慣れていない状況のため、特に熱中症発生リスクが高くなる。それに加え2022年は6月下旬から異例の猛暑の影響もあり、2010年以降の6月の救急搬送者数としては初めて1万人を超えた。総務省消防庁では、小まめな水分補給や休息等、熱中症対策の徹底を呼びかけている。

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《川端珠紀》

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