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熱中症の救急搬送9,078人、最多は東京都757人…総務省速報

 2024年7月21日までの1週間、熱中症で救急搬送された人が全国で9,078人にのぼることが、総務省消防庁の速報値より明らかになった。都道府県別では、東京都が757人と最多で、大阪府719人、愛知県573人、埼玉県544人と続いている。搬送者のうち、6人の死亡が確認された。

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都道府県別熱中症による救急搬送人員(前年同時期との比較、直近週)
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 2024年7月21日までの1週間、熱中症で救急搬送された人が全国で9,078人にのぼることが、総務省消防庁の速報値より明らかになった。都道府県別では、東京都が757人と最多で、大阪府719人、愛知県573人、埼玉県544人と続いている。搬送者のうち、6人の死亡が確認された。

 総務省消防庁が発表した速報値によると、7月15日から21日までの1週間、熱中症で救急搬送された人は9,078人。前年同時期より1,154人少ないものの、前々週(7月1日~7日)9,105人、前週(7月8日~14日)6,194人と、2024年は7月に入って急増。7月21日までの累計では、前年より3,045人多い3万4,547人となっている。

 都道府県別では、「東京都」の757人がもっとも多く、「大阪府」719人、「愛知県」573人、「埼玉県」544人、「兵庫県」455人、「福岡県」394人、「千葉県」379人、「神奈川県」316人と続いている。

 年齢区分別では、「高齢者(65歳以上)」が55.7%と半数以上を占めた。子供の救急搬送は、「少年(7歳以上18歳未満)」825人(9.1%)、「乳幼児(生後28日以上7歳未満)」51人(0.6%)だった。

 初診時の傷病程度は、「軽症」68.1%、入院診療を要する「中等症」28.8%、3週間以上の長期入院加療を必要とする「重症」1.7%。新潟県、岐阜県、三重県、香川県、福岡県、沖縄県で各1人の計6人の死亡が確認された。

 発生場所別では、「住居」が37.2%と最多。このほか、「道路」18.3%、競技場や野外コンサート会場など「公衆(屋外)」14.3%、「仕事場(道路工事現場、作業所など)」10.2%、劇場やコンサート会場など「公衆(屋内)」8.0%、学校など「教育機関」3.5%など。

 消防庁によると、毎年4万人以上の人が熱中症で救急搬送されており、2023年は約9万1,500人と、2008年の調査開始以降で2番目に多かった。熱中症を防ぐためには、室内では扇風機やエアコンで温度を調節し、屋外では日傘や帽子を着用して日陰を利用するなど、場所に応じた対策を取ることが重要。水分や塩分の補給、こまめな休憩、熱中症警戒アラートが発表されている日は外出を控えるなども心掛けたい。

《奥山直美》

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