環境省「気候変動いきもの大調査」開始…アプリで参加可

 環境省は2022年7月1日より、バイオームの提供するいきものコレクションアプリ「Biome」を活用した、「気候変動いきもの大調査(夏編)」を開始した。

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「気候変動いきもの大調査(夏編)」
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 環境省は2022年7月1日より、バイオームの提供するいきものコレクションアプリ「Biome」を活用した、「気候変動いきもの大調査(夏編)」を開始した。地球温暖化によって分布(住む場所)に変化が現れた可能性のある生物をアプリで記録、地球温暖化の影響を明らかにし、脱炭素アクションの呼びかけも行う。

 Biomeは、日本国内の約10万種の動植物を収録している無料のいきものコレクションアプリ。最新の生物名前判定AIをはじめとした、図鑑・地図・SNS・クエスト等、生物にまつわるさまざまな機能が備えられている。2019年の4月末に正式版をリリースしてから、現在に至るまで47万人以上が利用した。アプリ内で投稿されたデータは、生物多様性の基盤情報として活用され、保護団体や研究機関等の要望に応じて提供されている。

 地球温暖化によって分布(住む場所)に変化が現れた可能性のある生物を対象に、参加者にはその生物の観察・記録・共有をアプリ内で行ってもらう。得られたデータの集約、分析を行い、結果を発信することで、地球温暖化の影響を明らかにする。併せて、地球温暖化対策「COOL CHOICE」、脱炭素行動メニュー「ゼロカーボンアクション30」を推進している。

 同企画は、アプリ「Biome」内で開催されるイベントで、参加者は「クエスト」と呼ばれる全26個の課題に挑戦。クエストは「調査クエスト」「啓発クエスト」の2つのカテゴリーに分けられている。

 「調査クエスト」では、地球温暖化の影響を受けている可能性のある生物を発見し、クリアを目指す。参加者が集めたデータを過去のデータと併せて解析、地球温暖化の影響を調査する。

 「啓発クエスト」では、エコな生態を持つ生物を対象に、生態や行動から人間が真似て地球温暖化対策を学ぶ。実際に対象の生物を発見し、生き方を観察することで、日々の暮らしに生かすきっかけとなることを目的としている。

 2021年度に開催された「気候変動いきもの大調査(夏編)」と「気候変動いきもの大調査(秋・冬編)」では、新たに調査対象として追加された種も含めて、多くの生物において分布の北上や越冬地の変化が見られたことで、地球温暖化の影響が生物に現れている可能性を示唆する結果となった。調査結果は「気候変動いきもの大調査」公式サイトにて公表されている。

 2022年度の「気候変動いきもの大調査」は、調査を引き続き継続し、多くのデータを収集すると共に、経年の変化を明らかにすることを目標としている。

 参加には、「Biome」アプリのインストールを行い、ホーム画面で「気候変動いきもの大調査」のバナーをタップすることで参加できる。そして対象の生物を撮影し、アプリに投稿することでデータを集められる。クエストを達成することで、バッヂを獲得し、賞品の応募ができる。


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