千葉県公立高等学校入学者選抜では、2022年度入試から学校設定検査の内のその他の検査として「思考力を問う問題」を導入。基礎的・基本的な知識および技能を十分に活用し、さまざまな事柄を関連付けてより正確に理解する力と、より深く思考する力を重視する問題を出題する。実施高校は、前年度の千葉(普通)に加え、2023年度は千葉東(普通)、東葛飾(普通)が新たに導入。計3校で実施する。
「思考力を問う問題」の構成について、国語は文章を筋道立てて細部まで読み取る力と、そのことについて他者に正しく明確な表現で伝える力をみる。数学は、数学的に問題をとらえ、論理的に考察する力、統合的・発展的に考察する力および表現する力を、英語は、英語のコミュニケーションについて、発信されている内容を正しく理解し、論理的、批判的に思考し、判断する力、表現する力をみることができるようにする。検査時間は60分、配点は100点満点。
また、一般入学者選抜等の「本検査」および「追検査」は、国語・数学・理科・社会が各教科50分、英語が60分で実施。配点は各100点満点。国語の問題は放送による聞き取り検査を、英語の問題は放送によるリスニングテストを含む。
出題方針として、国語は学習指導要領に基づき、国語の基礎的・基本的な知識および技能を身に付けているかをみる。数学は学習指導要領に基づき、数学的な見方・考え方を働かせながら行う数学的活動を通して、数学的に考える資質・能力を身に付けているかを、英語は、基礎的・基本的な知識および技能と、英語によるコミュニケーションにおける見方・考え方を働かせ、理解したり表現したりする力を全領域にわたり身に付けているか、といったポイントをみることができるようにする。Webサイトでは、この他、理科、社会についても詳しくまとめている。
千葉県公立高等学校一般入学者選抜における検査は2023年2月21日・22日。追検査は3月1日に実施。合格発表(入学許可候補者発表)は3月3日に行われる。