【高校受験2023】都立高入試…ネット出願全校、男女合同定員20%に拡大

 東京都教育庁は2022年9月22日、2023年度東京都立高等学校入学者選抜実施要綱・同細目を公表した。学力検査は2023年2月21日、追検査は3月9日。インターネット出願実施校は、前年度の20校試行から全校に拡大。男女合同定員の割合は20%を全校に拡大する。

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令和5年度東京都立高等学校入学者選抜実施要綱・同細目について
  • 令和5年度東京都立高等学校入学者選抜実施要綱・同細目について
  • 東京都中学校英語スピーキングテストの結果の活用
  • 東京都立高等学校入学者選抜における男女別定員から男女合同定員への移行について

 東京都教育庁は2022年9月22日、2023年度(令和5年度)東京都立高等学校入学者選抜実施要綱・同細目を公表した。学力検査は2023年2月21日、追検査は3月9日。インターネット出願実施校は、前年度(2022年度)の20校試行から全校に拡大。男女合同定員の割合は20%を全校に拡大する。

 2023年度東京都立高等学校入学者選抜のおもな日程は、推薦に基づく選抜が2023年1月12日~18日に願書受付、1月26日と27日に検査実施、2月2日に合格発表。学力検査に基づく選抜は、第一次募集と分割前期募集が2月1日~2月7日に願書受付、2月21日に検査実施、3月1日に合格発表。分割後期募集と全日制第二次募集(インフルエンザ等追検査)が3月6日に願書受付、3月9日に検査実施、3月15日に合格発表を行う。

 選抜方法に関するおもな変更点をみると、出願手続では推薦に基づく選抜および第一次募集・分割前期募集(チャレンジスクール・定時制課程単位制の選抜も含む)において、インターネットを活用した出願を全校で実施。前年度20校で試行実施した経緯を踏まえ、2023年度より全校での実施に拡大する。なお、その他出願に要する書類については、引き続き郵送により提出する方法を取る。

 男女別定員の緩和措置については、男女別定員を定めている都立高校の第一次募集・分割前期募集において、対象校の全校(108校)で20%の緩和措置を実施する。男女合同定員への移行については、中学校の進路指導に与える影響が大きいこと等を考慮し、段階的・計画的に進めており、2022年度入学者選抜では全校(109校)で10%の緩和措置を実施。2023年度の全校(108校)20%の実施を経て、2024年度以降早期に、推薦に基づく選抜も含め男女合同選抜へと移行する計画となっている。

 2023年度入学者選抜の大きな変更点として、新たに東京都中学校英語スピーキングテストの結果を入学者選抜に活用し、英語4技能のうち「話すこと」の能力をみる。活用区分は、第一次募集・分割前期募集(エンカレッジスクール、チャレンジスクール、英語学力検査を実施しない学校等は対象外)とし、スピーキングテストの評価をA=20点、C=12点、F=0点と、6段階の評価を20点満点に点数化。学力検査の得点および調査書点の合計と合算して総合得点を算出し、選抜に用いる。学力検査の得点と調査書点との比は、学校によって7:3の高校と6:4の高校がある。

 その他、都外在住者が都立高校を受検する場合、これまで保護者が父母である場合は父母の双方にともなって転居することを要件としていたが、島しょの都立高校受検に限り、介護や病気療養等の特別な事情がなくても、父母のどちらか一方で応募資格を満たすこととする。島しょ以外の都内在住者が島しょの都立高校を受検する場合も同様。

 今後は、国公私立中学校や特別支援学校、都立高校、区市町村教育委員会を対象とした「実施要綱説明会」をWebサイト上で実施。9月中に配信開始予定。10月30日には晴海総合高校、11月6日は立川高校、13日は新宿高校で中学3年生や保護者等を対象とした「都立高等学校等合同説明会」を開催する(事前申込制)。

 東京都や東京都教育委員会のWebサイトでは、学校・学科ごとの実施方法一覧、各校の「期待する生徒の姿」、出願書類の注意事項等も公表している。

《畑山望》

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