【大学受験2022】京大一般選抜、女子志願者2割強で横ばい…男女差変わらず

 Y-SAPIXの京大合格を目指す受験生のための総合情報サイト「京大研究室」は2022年9月22日、2022京大入試状況「一般選抜 男女別割合」を発表した。2022年度の女子志願者は2割強で横ばい、合格率も男女差でほぼ変化はなく、女子受験生がやや苦戦している状況がうかがえる。

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2022年度京都大学 一般選抜(前期日程)女子志願者・合格者
  • 2022年度京都大学 一般選抜(前期日程)女子志願者・合格者
  • 2022京大入試状況「一般選抜 男女別割合」
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 Y-SAPIXの京大合格を目指す受験生のための総合情報サイト「京大研究室」は2022年9月22日、2022京大入試状況「一般選抜 男女別割合」を発表した。2022年度の女子志願者は2割強で横ばい、合格率も男女差でほぼ変化はなく、女子受験生がやや苦戦している状況がうかがえる。

 一般選抜前期日程の女子志願者合計は1,675人で前年度(2021年度)から26人増加、全志願者に占める割合は23.2%。近年、志願者の女子割合は23%程度で横ばいが続いており、2022年度も同程度で落ち着いている。

 学部学科別の志願者女子割合では、経済学部(文系)が上昇し、2017年度の20.11%をわずかに上回る20.13%で2005年度以降の最高値を更新。工学部も11.68%と2005年度以降では2019年度の11.7%につぐ高水準となった。工学部は2005年度の8%程度から近年緩やかな上昇傾向にある。一方、医学部人間健康科学科は、前年度からの低下幅が-5.1%と、2005年度以降の最低値となる50.2%まで大きく低下。2020年度は63.6%に上昇したものの、最高値を記録した2014年度の71.8%から低下傾向にある。

 女子の合格者数は564人で、全合格者に占める割合は20.6%。20%台を維持する状況に変化はないものの、10年前の22.0%から緩やかな低下傾向がみられる。合格者の女子割合が高い学部学科は、「教育学部(文系)」56.5%、「農学部食品生物科学科」55.9%、「医学部人間健康科学科」49.4%、「農学部森林科学科」42.9%、「農学部応用生命科学科」42.6%等。志願者と同様に医学部人間健康科学科は低下傾向がみられ、2022年度は2005年度以降初めて男子の割合を下回る結果となった。一方、合格者の女子割合が低い学部学科は、「理学部」8.7%、「工学部(全体)」8.8%で、ともに10%を下回る割合にとどまった。

 男女別の全体の合格率(合格者/志願者)を比較してみると、2022年度は志願者増加にともない男女ともに合格率がやや低下。男子39.4%、女子33.7%となった。後期日程がすべての学部・学科で廃止された2009年度以降、男子の合格率が女子を上回る傾向が続いている。男子志願者が圧倒的に多い工学部や理学部で男子が女子の合格率を大きく上回っていることが、全体の女子合格率を押し下げている要因と考えられる。加えて、法学部や経済学部(文系)もここ2年は男子が女子を上回り、女子受験生がやや苦戦している状況がうかがえる。

 一方、女子が男子の合格率を上回ったのは「教育学部(文系)」「教育学部(理系)」「農学部」。特に農学部は募集人員が比較的多い中で女子志願者数も多く、力のある女子受験生が数多く入試に臨んでいると考えられる。「京大研究室」では、特色入試や一般選抜の志願状況、最終合格者最低点といった2022京大入試状況の他、各年度の京大入試状況を掲載している。


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