塾の空き時間を活用した「品川つながり横丁」オープン

 偏差値・成績を気にしない塾「探究横丁」は2022年10月15日、塾の空き時間を活用した新サービス「品川つながり横丁」をオープンした。探究横丁に生徒がいない間に開放される地域のつながりの場で、誰でも利用できる。予約不要、料金は寄付制。

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好きなことを夢中で学ぶ日常
  • 好きなことを夢中で学ぶ日常
  • 世界と比較する日本人のやる気のなさ
  • 日本人の転職・起業する気の低さ
  • 2050年に求められる力

 偏差値・成績を気にしない塾「探究横丁」は2022年10月15日、塾の空き時間を活用した新サービス「品川つながり横丁」をオープンした。探究横丁に生徒がいない間に開放される地域のつながりの場で、誰でも利用できる。予約不要、料金は寄付制。

 品川つながり横丁は、探究横丁の空き時間を活用し「人とつながり」「縁がつながる」「心休まる」を合言葉に、気軽に誰かと会える地域のつながりの場。塾とは異なり「心休まるサードプレイス」として学びの要素を少し控えたリラックスできる空間で、学生から会社員や主婦等、誰でも利用できる。用途もコワーキングや読書、雑談、ボードゲーム等、人それぞれの目的で利用可能となっている。持ち込みも可能で、無料Wi-Fi、電子レンジ、ケトル、冷蔵庫、トイレが完備。

 「サードプレイス」とは、学校でも家でもない「第3の場所」を指す。子供たちにはのびのびと探究的な学習ができる「サードプレイス」がなく、必要性が高まる中、探究プロデューサーで元小学校教員のPはかせ(佐藤健友氏)が探究学習塾「探究横丁」を誕生させた。

 日本での探究学習の必要性は、経済産業省の未来人材会議で示されたデータから「日本人のエンゲージメントの低さ」「転職や独立起業する気持ちが世界最低レベル」「日本人の自己啓発、世界最低レベル」等が明らかになっている。仕事のやる気がない、転職する気もない、だからといって学んでもいないことが明るみになり話題となった。

 また、2050年までに求められる資質・能力も、これまでの「ミスのない、真面目さ、誠実さ」等から「問題発見力・情報処理能力」等と大きく変化している。未来人材会議のコンセプトも「好きなことに夢中になるような教育を」であり、探究学習の必要性が裏付けられたものの、公立学校では変革が難しく「サードプレイス」の構築が必要とされているという。

 「探究横丁」では、「自分の人生は自分で豊かにしていく」というマインドを養う学びを行っている。「自分で問題を発見し」「仮説を立て」「情報を収集し」「実験と考察を繰り返し」「世の中に自分の考えを発信」「ファン作りを目指す」「自信と自己肯定感を高めて」「自分の夢に向かって挑戦していく」というサイクルで学びを提供している。

 通っている子供たちからは「仲間と一緒に高めあいながら、好きなことだけに夢中になれる場所」「起業家の思考が育つ場所」「自分にとって居心地の良い場所」「自分たちでさまざまなプロジェクトを立ち上げられる場所」として認識されているという。

 今回の「品川つながり横丁」オープンによって、子供たちにとっての「サードプレイス」である「探究横丁」が、地域の人々が集う「サードプレイス」の空間となる。

 利用時間は、火曜日と水曜日が午前9時から午後3時まで、土曜日が午後6時から午後8時までとなる。土曜日は、「ハッピーアワー」としてアルコールの持ち込みも可能。予約は不要で、利用状況はInstagram・LINEから問合せが可能。料金は寄付制。

◆品川つながり横丁                                      
利用時間:火・水 9:00~15:00/土 18:00~20:00                         
予約:不要、出入り自由                                    
費用:参加寄付制                                       
対象:誰でも利用可                                      
所在地:東京都品川区南品川2-14-14 みのやビル2階 青物横丁内


《日高紋佳》

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