中央大学は2022年11月7日、大学通信が実施した「2022年学部系統別実就職率ランキング」において、法学系(卒業生1,000人以上)で全国1位になったと発表した。来年4月には法学部の都心移転を控えており、大学院・ロースクールとの連携をますます密にし就職支援体制の強化を図る。
実就職率は、大学院進学者を除いた卒業生における就職者数の割合を示すもので、就職率よりも実態に即した就職状況を表しているため、大学の真の就職力を示す指標として多く用いられている。
大学通信は、全国555大学から得た回答(8月15日時点)をもとに、2022年3月卒業生の学部系統別実就職率を調査。ランキングとして発表している。実就職率は、就職者数÷[卒業(修了)者数-大学院進学者数]×100で算出。
中央大学法学部の2022年実就職率は、卒業生数1387人、就職者数1,018人、大学院進学者数228人で、87.8%。卒業生数1,000人以上の法学系学部で全国1位となった。なお、卒業生の規模によらない法学系全体の1位は「日本文化大学・法学部」の97.5%。
中央大学は2023年4月、文京区に新たに茗荷谷(みょうがだに)キャンパスを開設し、現在の多摩キャンパス(東京都八王子市)から法学部全学年と大学院法学研究科を移転。法科大学院(ロースクール)も駿河台キャンパス(東京都千代田区)へ移転することでさらなる一体的な運用を進める。
中央大学法学部では2019年度から、学部を3年で早期卒業後、法科大学院で2年間学び司法試験合格を目指す一貫教育プログラムがスタートしている。一方、一般企業や公務員を目指す者も多く、幅広い進路を実現するために多様なニーズに応えられるプログラムを多数用意している。