【大学受験2023】首都圏私大、コロナ対応…追試験等の特別措置

 慶應義塾大学はこのほど、新型コロナウイルス感染症の罹患等で2023年度一般選抜を受験できなかった受験生に実施する追試験の日程を公表した。各大学は、追試験や「特別措置」を行う等、入学志願者の受験機会を確保している。首都圏の私立大学6校の対応をまとめた。

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新型コロナウイルス感染症に関わる追試験について
  • 新型コロナウイルス感染症に関わる追試験について
  • 早稲田大学入学センター
  • 明治大学入試総合サイト
  • 2023年度一般選抜 新型コロナウイルス感染症に対する特例措置
  • 2023年度入学試験における新型コロナウイルス感染症の対応について
  • 2023 年度一般選抜(全学部日程/個別学部日程)における新型コロナウイルスに罹患した出願者の「特別措置」について

 慶應義塾大学はこのほど、新型コロナウイルス感染症の罹患等で2023年度一般選抜を受験できなかった受験生に実施する追試験の日程を公表した。各大学は、追試験や「特別措置」を行う等、入学志願者の受験機会を確保している。首都圏の私立大学6校の対応をまとめた。

慶應義塾大学

 慶應義塾大学は、新型コロナウイルス感染症に罹患等のために、2023年度一般選抜を受験できなかった受験生を対象として、追試験を実施する。追試験は2023年3月7日。ただし、医学部と看護医療学部は第1次試験を3月7日、第2次試験を3月14日に実施。試験会場は全学部、三田キャンパスとなっている。なお、看護医療学部の第2次試験会場については対象者に個別に連絡する。合格発表は、3月16日午前中。ただし、医学部と看護医療学部は、第1次試験を3月10日午前中、第2次試験を3月16日午前中に発表する。対象者や申請方法、試験内容等は、2023年1月下旬ごろまでに公開する。

早稲田大学

 早稲田大学は2023年度一般選抜において、新型コロナウイルス感染症に罹患した受験生を対象に「特例措置」の受験機会を設ける。「特例措置」は全学部において、大学入学共通テストの成績により合否判定を行うものとし、早稲田大学への来場は不要。ただし、「特例措置」の適用を受けるためには、同大学の一般選抜(2023年2月)に先立ち、大学入学共通テストの出願および受験が必要となる。「特例措置」として課す大学入学共通テストの科目やそれぞれの科目の配点については、Webサイトに掲載している。「特例措置」申請のための専用フォームは、2023年2月上旬までに同大学の入学センターWebサイト内に開設する。申請期間は、2月上旬~下旬を予定している。なお、「特例措置」の合否判定は、本来の募集人員の枠外で行う予定。

明治大学

 明治大学は、新型コロナウイルス感染症に罹患したこと等の理由により学部別入学試験または全学部統一入学試験を受験できなかった受験生を対象に「特別措置」講じる。「特別措置」は、大学入学共通テストの成績を利用した合否判定を行い、試験会場に来場しての受験は必要ない。特別措置の適用には、明治大学の一般選抜出願に先立ち、大学入学共通テストの出願・受験が必要となる。なお、同大学の大学入学共通テスト利用入学試験への出願を必須とするものではない。合否判定には、同大学が実施する両試験と大学入学共通テストとの難易度の差等を踏まえ、判定を行う。各学部の学部別入学試験および全学部統一入学試験の科目に対応する大学入学共通テストの教科・科目については、Webサイトで公開している。また、特別措置の対象となった者については、入学検定料を再度納入する必要はない。特別措置の対象者、申請期間・申請方法・申請に必要な証明書類・入学手続締切日等の詳細については、決定次第、Webサイト(入試総合サイト)で公開する。「特別措置」対象者共通合格発表日は、3月14日午前10時となっている。

上智大学

 上智大学は、2023年度一般選抜において、新型コロナウイルス感染症によって本来の試験日程で受験できない場合の特例措置として、所定の期日までに追試受験申請を行った者に対して、「一般選抜追試(書類選考方式)」を実施する。対象は、TEAPスコア利用方式、学部学科試験・共通テスト併用方式の志願者。TEAPスコア利用方式の志願者で、追試(書類選考方式)受験を申請する場合は、大学入学共通テストにおいて、各学科が指定する科目を受験していることを必須としている。「一般選抜追試(書類選考方式)」の選考方法は、提出書類(大学入学共通テストの指定科目得点、追試申請をした入試方式にて受験済みの同大独自試験結果・受験済みの試験がある者のみ、学修報告書、調査書・成績証明書等)によって総合的に判断し、合否判定を行う。特別措置に該当しない受験生の追試申請は認めず、入学検定料を返金する。追試受験および入学検定料返金の申請書類提出締切日は、2023年2月17日(消印有効)。最終合否発表日は3月9日となっている。

立教大学

 立教大学は、新型コロナウイルス感染症に罹患等し、2023年度一般選抜(一般入試)を欠席せざるを得なかった受験生については、大学入学共通テストの成績で合否判定を行う「特別措置」を実施する。対象者は、同大学の指定する期間に「一般入試特別措置申請」の手続きを行うことで、「大学入学共通テストの成績で合否判定」、または、試験選考料として納入した金額を返還する。「大学入学共通テストの成績で合否判定」においての、各学部・学科(専修)が指定する大学入学共通テストの教科・科目についてはWebサイトに公開している。申請期間・申請書類は、2月上旬(予定)にWebサイトに公開する。合格発表は3月上旬。

青山学院大学

 青山学院大学は、2023年度一般選抜(全学部日程/個別学部日程)において、新型コロナウイルスに罹患した出願者の「特別措置」として、「大学入学共通テスト」の成績で合否判定を行う。「特別措置」の概要は、一般選抜の学部学科が課している教科・科目にならい、大学入学共通テストの「教科・科目」の成績で評価する。「特別措置」において指定する大学入学共通テストの「教科・科目」は、Webサイトに掲載している。なお、経済学部の一般選抜(個別学部日程)では大学入学共通テストを併用する方式はないが、一般選抜(個別学部日程)の試験実施が困難となった場合は、一般選抜(個別学部日程)で学部学科が課している教科・科目にならい、大学入学共通テストの成績をもって評価する。「特別措置」が適用された場合、これに関する入学検定料の再徴収はしない。なお、「特別措置」の適用者が、学部学科が課す大学入学共通テストの教科・科目の成績を提出できなかった場合は、入学検定料を返還する。「特別措置」の申請締切日は、2月24日(郵送必着)。

 なお、各大学の特別措置の内容については、新型コロナウイルス感染症の状況等により、変更の可能性があるため、随時最新情報を確認してほしい。


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《田中志実》

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