ITのものづくりを英語で包括的に学ぶ、ロボット教室「ROBBO」が目指すもの

 ROBBO JAPAN代表取締役の二宮靖雄氏に、ROBBO CLUB設立のねらいやその特徴、魅力などについて聞いた。

教育・受験 小学生
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ITのものづくりを英語で包括的に学ぶ、ロボット教室「ROBBO」が目指すもの
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 2020年度より始まった教育指導要領の改訂により、情報分野の教育は小・中・高校にわたって一層の充実が図られている。

 たとえば、2020年度からは小学校におけるプログラミング教育が必修となり、2022年度からは高等学校情報科に共通必履修科目「情報I」と選択科目「情報II」が新設された。さらに2025年度からは大学入学共通テストにおける試験科目として「情報I」が加わる等、国によって情報教育の強化が進められている。それにともなってプログラミング教室の数も増加し、業界も活気付いている。

 そうした中で、2019年に登場しオンリーワンかつ世界標準のSTEAM教育*を行っているのが「ROBBO CLUB(ロッボクラブ)」である。関東・近畿・中国地方・オンラインにて、英語で授業を行っているユニークなロボット教室だ。プログラミングにとどまらず、3Dモデリングや電子回路設計、ロボット制作、アプリ開発等幅広いITものづくりを体験でき、ITの仕組みやものづくりの基礎を実体験で学べると同時に、英語でのコミュニケーション力も習得することができる。 *STEAM教育とは

 「ROBBO CLUB」が他の教室といかに異なり、どのような力を身に付けることができるのか。運営するROBBO JAPAN代表取締役の二宮靖雄氏に「ROBBO CLUB」設立のねらいやその特徴、魅力について聞いた。

フィンランド式メソッドを取り入れた教育システム

--ROBBO CLUB設立の経緯と特徴から教えてください。

 「ROBBO」はもともと、約10年前に創設され、ロボット工学を根幹とし、オリジナル教材を用いた学習プログラムです。その後フィンランドのヘルシンキ大学にて教育プログラムとして完成され、フィンランド式メソッドと相まって、国際的なSTEAM教育のツールになりました。今や全世界31か国、300校以上の学校で採用されています。フィンランドでは、以前より小学校でプログラミングの授業があり、その中で算数や理科を学んでいきます。10人ほどの少人数のクラスでプログラミングの学習をしながらどんな場面で算数や理科が使用されているのか、実体験として学んでいくことで使い道を納得させるスタイルが主流です。こうしたメソッドを取り入れているのがROBBOの特徴の1つです。

 当社では、プログラミング教室を展開している「ROBBO CLUB」と、学校に教材を提供する「ROBBO CLASS」の2つの事業を展開しています。我々が展開する学校教材は、経済産業省の2021年度Edtech導入補助金事業に採用され、渋谷区神宮前小学校と実証を行う等、全国の学校への普及が少しずつ始まっています。

ROBBO JAPAN代表取締役 二宮靖雄氏

 ROBBOの学習教材には、オリジナルのロボット制作キットとして「ROBBOロボットキット」や「ROBBOラボ」がありますが、いずれもさまざまなセンサーを使ってロボット等の対象を動かすことができます。ロボットキットで実際にロボットを組み立ててプログラミングして動かすことで、たとえばお掃除ロボットがどうして壁にぶつからずに動くのか、センサーがどう働いているのかを知ることができるのです。また、パソコン上でスマートハウスを作り、ライトセンサーを手で覆うと夜のモードになって部屋に電気がつく、というようなプログラムを実装して、実際の街灯の明かりがつく仕組みを実体験することもできます。

実社会に使われるITの仕組みと作り方を学ぶ

--今やっている勉強が実社会にどのようにつながっているのかが伝わりやすい教材ですね。具体的にはどんな流れで学んでいくのですか。

 コースは全部で3つあり、6~7歳向けの導入部分の1年間コースと、8~10歳向けの3年間コース、11~14歳向けの3年間コースです。

 たとえば3年間のコースでは、1年目に「ROBBOスクラッチ」、次に簡易マザーボードが組み込まれた「ROBBOラボ」でゲームコントローラーのプログラミングとセンサーの使い方の基本を学び、次に「ROBBOロボットキット」でロボットを組み立ててスクラッチで制御を行い、さらには電子回路設計、3Dモデリングまで学習します。2年目には「App Inventor」というマサチューセッツ工科大学が作ったツールでスマホアプリを作成。その後はラボやロボットキットを使った進化系の授業を行って、3年目にはレベルごとのゲームを実際に作っていくという流れです。プログラミングのみならず、3Dモデリングや電子回路設計まで包括的に学ぶことによって、ITのものづくり全般の基礎や仕組み、作り方を教えるのがROBBOの特徴です。

ROBBOのオリジナル教材

 従来の日本のプログラミング教育は、みんなで同じものを作って、スイッチを押したらすべて同じ動きをすることが多い印象です。そうした教育では生徒はいつまで経っても情報の受け手のままです。私がROBBOの教育を日本に広めたいと考えたのは、ITや世の中に流通するさまざまなものの仕組みを理解し、自分で作れるようになってほしいと思ったから。1人でも多くの子供がゲームで遊ぶ側ではなく、作る側の人間になってほしいと思ったのです。

--難度は高いかもしれないけれど、ものづくりの一連の流れを何度も繰り返すことで、自分が作りたいと思うものを作れる能力が徐々に身に付いていくということでしょうか。

 はい。我々は主に小学生向けにものづくりの基礎を教えています。我々が教えるのは、あくまでもITの使い方やものの作り方。子供の創造性を育くむためにも、生み出された作品はお子さんの数だけ違ったものが出来上がるのが正しいと思っています。

 具体的には、プログラミングや3Dモデリング、電子回路設計やそれに伴う数学的知識等も教え、お掃除ロボットのように動くものを開発できる素地を3年間で身に付けることを目標にしています。

 プラットフォームを設計して、それを3Dプリンターで出力し、市販のモーターやタイヤと組み合わせて、センサーを載せワイヤーでつないで、プログラミングで制御することで、ようやく動かせるようになります。こうした手続きを身に付けてこそ、本当のイノベーターの卵が生まれます。

教室には教材のほか3Dプリンターも設置してあり、生徒がPC上で作成した作品が立体の「モノ」になる過程も確認できる

世界に羽ばたくための「英語力」を

--ROBBOのもう1つの大きな特徴となるのが、英語での授業ですね。

 我々の教室では基本的に英語で授業をしています。理解度に合わせて「今のは日本語ではこういう意味だよ」と日本語で説明することもあります。講師は日本人と、ネイティブレベルの英語が話せる外国人です。クラスの生徒数は最大8名程度の少人数制で、フォローの先生もつくので、ひとりひとりをきめ細やかにみています。英語をまったく知らずに入会する生徒も多いですが、授業を通して徐々に聞く力が身に付き、1年経った段階では30%、2年目が終わると60%ほどの英語が聞き取れるようになっていますね。インターナショナルスクールの生徒や帰国子女の生徒もいるので、子供同士で英会話をしていることもあります。

 英語教室ではないので英文法は教えませんが、授業の中で英語をツールとして使うことで、実際に使える英語を身に付けることができます。画面や教材の文章を読み、授業で会話することで、自然と話し方や英単語等を覚えることができるのです。

 プログラミング言語はもともと英語ということもあり、英語でプログラミングや3Dモデリングを学ぶことは親和性がとても高いのです。専門用語を一度日本語に訳してから再び英語に戻すという手間も省けますし、詳細を調べる際にも英語で検索する方が早いです。

授業は英語で進められる。これまで英語の勉強をしてこなかった子でも1年経った段階では30%、2年目が終わるころには60%の英語が聞き取れるようになるという

--なるほど。授業の中で自然と英語力を身に付けていくのですね。

 国際社会では英語が共通言語となっているため、英語力がないと他国の人と会話ができず、ビジネスもできません。日本国内の市場だけで完結していた時代はそれでも良かったものの、グローバル化した現代社会では英語ができないと世界の中で取り残されてしまうのです。

 日本はこの数十年、変わらない教育システムによって、英語教育もIT教育も世界から取り残されてしまったように感じています。今やどの産業においても英語抜き、IT抜きの仕事はあり得ず、この傾向は今後さらに加速していくでしょう。日本の子供たちがこれから世界に羽ばたいていくためには、実際に使える英語力とIT力を伸ばすことが必須であり、これらを身に付ければ世界のどこに行っても対等に仕事ができるようになると思うのです。

 私はもともと総合商社に勤めていて、85か国以上をめぐり海外には20年以上滞在していましたが、いちばん衝撃を受けたのがドイツのインターナショナルスクールの校長先生のお話でした。彼は「今の社会で活躍している人物像を分析し、そうした社会で求められている人物に合わせて我々は教育プログラムを作成している」と話してくれました。果たして日本の小・中学校で、同じような教育の出来る学校がどこかにあるのだろうか、と当時の私は考えたものです。

「Scratch Olympiad」で世界の優秀者と競い合う

--ROBBOでは学んだ内容をアウトプットする機会があると聞きました。

 ROBBOでは「Scratch Olympiad」という国際スクラッチ・クリエイティブ・プログラミング・オリンピックを年1回開催しています。国内のステージにおいては、2023年から東京理科大学 創域理工学部情報計算科学科との共催で行う予定で、今準備を進めているところです。日本国内ステージで優秀者に選ばれた作品は、インターナショナルステージに参加できます。インターナショナルステージはフィンランドのヘルシンキで本大会が開催され、ROBBOが展開している31か国以外からも応募を募り、各国の優秀者同士で競い合います

 ROBBO CLUBに通う生徒たちにも「こんな大会があるから出てみたら」と出場を勧めていて、「やりたい」という声があがれば、作品作りから応募までともに寄り添い、サポートをしていきます。これまでも教室の生徒で応募した子供がおり、最終的に佳作として表彰されて、家族みんなで喜ばれたこともありました。

英語で授業を進める先生のほか、必ずフォロー役の先生がついてくれる

--通常のレッスンでも発表の機会がありますか。

 通常のレッスンの中でも、最終授業でそれぞれの作品のプレゼンテーションを行っています。子供たちには、社会に出てからも通用するプレゼン方法を教えています。プレゼンによって作品を見せ合い、友達の説明を聞いて、「こんなことを考えていたのか」「こんなアイデアもあったんだ」と刺激を受けることができます。そして発表し合うことで、正解は1つだけではなく、いろいろな道があることをお互いに気付くことができるのです。

「授業のようすを見ると先生から質問されてしっかり答えられていたので、今後は自分から積極的に動けるようになってもらえたらと思う」と語るお父さま。息子のしょうすけさん(小学2年生)は「スクラッチでゲームを作れるようになりたい」

 子供たちそれぞれに正解があるわけですから、我々は子供たちの考えを否定はすることしません。他人の作品をみて、「こうやったらもっと良かったんだ」と気付き、次回はそれを生かそうという学びになります。我々はそうした学びを促す役目です。

「今日の授業は3Dが楽しかった」と語るさとしさんはインターナショナルスクールに通う小学4年生。お父様は「いろいろなものに興味を持ち、自分で面白いと思ったものを自分で作れるようになってほしい」

ITの基礎を学び、興味をさらに深めてほしい

--最後に、「ROBBO CLUB」で身に付けてほしい力、そしてそれを今後どのように生かしてほしいとお考えですか。

 将来、「ROBBO CLUB」からIT分野で革命を起こすような子が現れてくれたらと思います。中には、「日本からはGAFAのような革新的なIT企業は出てこない」という人もいますが、かつてのSONYのように、実は日本も革新的な技術を生み出しているのです。また、日本製部品は非常に精密でバラつきがない等、たくさんの良さがあるものの、発信する能力が弱いのが現実です。そして、その背景にあるのが英語の壁です。日本人がもっと英語力を付け、その技術を海外に広められる企業経営ができれば、IT分野で革命を起こせると思うのです。

大学の工学部で学ぶ濱田先生(左)と東京理科大学大学院留学生の胡先生(右)。「子供に教えるのは楽しい」と口をそろえて言う

 「ROBBO CLUB」で英語を身に付けながらITの基礎にふれることで、英語に親しみ、自分がさらに深めたいと思うIT分野に出会えたなら、その子の将来はきっとハッピーになると思っています。

海外に後れをとっている日本の教育を何とかしたいという、二宮氏の熱い思いの伝わる取材となった

--ありがとうございました。

ROBBOで得たITものづくりの成功体験が大きな糧となる

 海外に後れをとっている日本の教育を何とかしたい、ROBBOで日本の子供たちに実社会で本当に使える英語とITの力を身に付けてほしい…。そんな危機感と使命感に溢れる、熱意に満ちたインタビューだった。

 総合商社に勤務し、長年海外をまわった二宮氏だからこそ、国内外の実態を比べ、今後の日本の子供に足りないのは英語力とIT力だと実感したのだろう。「ROBBO CLUB」に通う子供たちは「何かものづくりをしたい」と思っていた子が多いという。何かを作りたいと思いつつも、その術を知らずにいた子供たちがITの仕組みとものづくりの基礎を学び、3Dプリンターで自らの想像を実体化させ、モーターやセンサーを載せ、プログラムで動かすことができたとき、その成功体験は将来にも役立つ、非常に大きな経験となるだろう。「ROBBO CLUB」にて英語とITものづくりの基礎を学ぶ体験をしてみてはいかがだろうか。

「ROBBO CLUB」についての詳細はこちら
《羽田美里》

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