女子スラックス新規採用3,041校に…カンコー学生服

 菅公学生服(カンコー学生服)は、2023年2月末時点で2023年度の女子スラックスの新規採用校が、累計3,041校になったことを発表した。内訳は中学校641校、高等学校173校、その他18校。都道府県別では福岡県が119校で最多となった。

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 菅公学生服(カンコー学生服)は、2023年2月末時点で2023年度の女子スラックスの新規採用校が、累計3,041校になったことを発表した。内訳は中学校641校、高等学校173校、その他18校。都道府県別では福岡県が119校で最多となった。

 カンコー学生服では、1996年ごろから制服として女子スラックスを提供している。当時は、北海道や長野県等、寒さが厳しい一部の地域に防寒対策や自転車通学用として採用されていた。

 その後、女子スラックス新規採用校は2020年以降に急激に増加。特に、2022年は2021年の倍以上となり、2023年度は800校を超えた。

 2023年度の女子スラックスの新規採用校の内訳として、学校区分では中学校641校、高等学校173校、その他18校。都道府県別での採用は、福岡県が119校で最多となり、ついで兵庫県118校、大分県53校となった。

 カンコー学生服では、ジェンダーレス制服としてさまざまなアイテムを提案。ブレザーでは体のラインが出にくいボックス型シルエットで、男女どちらの体型でも着用できるサイズ設計を開発した。また、従来の制服ではスラックスとスカートはチェックの柄や大きさが異なるデザインが多かったものを、同柄のデザインで提案することもあるという。

 選択肢を増やすアイテムの代表的なものは、女子スラックス。女子の体型に合わせながらも、外観は男女で差が出にくいシルエットを開発。その他にも、前合わせを自由に選べるブレザーや、男女兼用で着用できるカーディガン、ベスト等のアイテムがあるという。

 カンコー学生服の独自機関「カンコー学生工学研究所」では、学生の未来を見つめながら調査・研究・開発を続けている。「USME(アスミー)」は2022年10月の展示会で研究開発中のプロトデザインとして発表した、性別、着用シーン(通学、勉強、運動等)の垣根を超えた新しい形のスクールユニフォーム。

 USMEは従来の制服・体操服のもつ「みんなと一緒の安心感」に加え、「自分らしく着こなす充実感」の両方を満たす新たな付加価値を生み出す。また、体操服にあえて制服で使われるようなタータンチェックを取り入れる等、制服と体操服を区別することなく着こなせるスタイルを作ることで、生徒自身が自由に選択することができる工夫がポイントだという。

《いろは》

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