大学通信は2023年3月29日、全国の進学校の進路指導が評価する2022年の各種大学ランキングを発表した。「研究力が高い大学ランキング2022(全国編)」は、3位が東北大、4位が東京工業大、5位が大阪大。1位・2位は大学通信のWebサイトより確認できる。
ランキングは、大学通信が全国の進学校を対象にアンケートを実施し、624校の進路指導教諭から得た回答をもとに作成したもの。項目別に大学名を5校連記で記入してもらい、1番目の大学を5ポイント、2番目を4ポイント…として集計。多くの受験生が迷う志望校選びに、進路指導のエキスパートの意見を役立ててもらうことを目的に、気になる項目別のランキングを発表した。
研究力が高い大学ランキングの3位は、527ポイント獲得した東北大学。同大は「材料科学」「スピントロニクス」「未来型医療」「災害科学」の4分野に重点的支援を行い、さらに宇宙創成物理学、環境・地球科学、機械科学、データ科学、日本学の5領域でも最先端の研究を推進している。現在整備が進められている青葉山新キャンパスの「サイエンスパーク」では、2024年からナノスケールの世界を見ることができる巨大顕微鏡「次世代放射光施設(ナノテラス)」が本格運用する予定。グリーン社会の実現に貢献する人材育成や研究開発にも力を入れる等、注目度の高いさまざまな分野で第一線の研究を進めている。
研究力が高い大学ランキングでは、トップ10のうち国立大が9校ランクイン。私立大のトップは7位の東京理科大(99ポイント)だった。ポイントは上位3校に大きく偏っており、特に上位3校の研究力の高さが浸透していることがうかがえる結果となった。
大学通信のWebサイトでは、1位・2位の大学についても分析等を紹介。トップ10以下、50位の大学までランキングを紹介している。
「研究力が高い大学ランキング2022」1位は?