【大学受験2025】新課程入試の予告、注目点や全体傾向とは

 旺文社教育情報センターは2023年6月2日、2025年新課程入試の予告について、「各大学 予告一覧」と「解説版」の更新版を公表した。大学入学共通テスト(以下、共通テスト)と独自入試について、特に注目すべき点や全体的な傾向を集約している。

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  • 2025年新課程入試「各大学 予告一覧」 (c) 2023 旺文社 教育情報センター

 旺文社教育情報センターは2023年6月2日、2025年新課程入試の予告について、「各大学 予告一覧」と「解説版」の更新版を公表した。大学入学共通テスト(以下、共通テスト)と独自入試について、特に注目すべき点や全体的な傾向を集約している。

 2025年新課程入試の「各大学 予告一覧」は、新課程入試「予告」のポイントをまとめたもの。国公私立234大学の予告内容の一覧を最新の更新版にあらためるとともに、その見方と全体的な傾向を解説する「解説版(更新版)」を掲載した。

 「解説版(更新版)」のおもな内容は、共通テスト「地公」「数学」「情報」の注目点、独自入試「国語」「地公」「数学」「情報」「経過措置」の注目点の8つ。

 このうち「地公」については、各大学が必履修科目「地理総合」「歴史総合」「公共」を共通テストの入試科目や個別入試の入試科目の出題範囲に含めるのかどうかを注目点にあげている。現状では、共通テストでは特に国公立の難関大や医学部などで選択不可、個別入試では出題範囲から除外する大学も一定数いると分析している。

 「数学」では、「数IIB」から変わり受験生の負担増となる「数IIBC」について、共通テストで各大学が課してくるか、独自入試で出題範囲をどう設定するかを注目点としている。現状では、これまでの「数IIB」と比べて共通テストの利用大学にほぼ変化はないという。

 「情報」については、国立大学協会が国立大学の一般選抜で必須とする方針を示しているが、公私立も含めてどの程度が課してくるかに注目。現状で共通テストは「国立=必須」「公立=必須・選択・課さない」「私立=選択・課さない」と分かれているが、独自入試で作問して出題する大学は非常に少数派だとしている。

 学習指導要領で必履修科目「現代の国語」「言語文化」、選択科目「論理国語」「文学国語」「国語表現」「古典探究」に細分化された「国語」の独自入試については、埼玉大、お茶の水女子大、学習院大など、「論理国語」を含み、かつ「文学国語」を除外する大学を「評論文重視か」と注目している。

 また、独自入試の経過措置を公表している大学が少なく、「共通範囲から出題」「不利とならない配慮」が大半であることから、独自入試の経過措置の今後の動向も注目点にあげている。

《奥山直美》

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