「OfferBox」を運営するi-plugが実施した夏期の就職活動の服装に関する調査によると、約7割の就活生が「夏期はリクルートスーツ以外が良い」とする一方で、半数以上の企業が「スーツ」を指定していることがわかった。
対象は「OfferBox」に登録している、2024年卒業予定の学生と新卒採用を実施する企業。調査期間は2023年5月8日から5月13日。調査方法はインターネット。有効回答数は学生1,780件、企業532件。
「OfferBox」は学生と企業をつなげる新卒ダイレクトリクルーティングサービス。2024年卒業予定学生は約21万2,800人以上、企業側は累計1万4,300社以上が登録している（2023年4月末時点）。
夏期の就活の服装について、67.9％の学生が「夏期はリクルートスーツ以外で就活をしたい」と回答した。理由としては「季節に適した格好をしたいから」が最多の58.5%。ついで「スーツより楽だから」が30.2%だった。
では、どのような服装を希望するか質問したところ、「オフィスカジュアル」が最多の34.7%。ついで「ジャケット着用不要、かつクールビズ」が34.3%だった。
一方で、夏期もリクルートスーツで就活をしたい理由としては、「服装を考えることが面倒だから」が最多の40.6％。ついで、「何を着たら良いかわからないから」が23.1%だった。最適な格好がわからないことが、リクルートスーツを希望する理由であることがわかった。
企業に対し、採用選考（面接）において学生にどのような服装を指定しているかを聞くと、「スーツ」を指定する企業が最多の56.2%だった。「スーツ」または「ジャケット着用」と回答した企業の約8割は、服装指定の変更は「ない」と答えている。
気象庁の見解によると、2023年夏は「暖かい空気に覆われやすいため、気温は北・東・西日本で平年並か高い」見込み。昨年の夏の平均気温は1898年の統計開始以降、2番目に高く、今年も猛暑が見込まれる。夏の気温上昇が続くとともに、今後も季節に適した格好での就活を希望する学生が増加すると考えられる。
