ノーベル賞のカタリン・カリコ氏…半生を描いた児童書

 ポプラ社は、2023年のノーベル生理学・医学賞を受賞したカタリン・カリコ氏の生き方と研究の裏側に迫るノンフィクションの児童書「カタリン・カリコ mRNAワクチンを生んだ科学者」を販売している。対象年齢は小学校高学年以上。定価1,650円(税込)。

教育・受験 小学生
カタリン・カリコ mRNAワクチンを生んだ科学者
  • カタリン・カリコ mRNAワクチンを生んだ科学者
  • カリコ氏(左)と著者。カリコ氏の自宅にて。
  • 「カタリン・カリコ mRNAワクチンを生んだ科学者」(ポプラ社刊)口絵より
  • 山中伸弥氏推薦POP

 ポプラ社は、2023年のノーベル生理学・医学賞を受賞したカタリン・カリコ氏の生き方と研究の裏側に迫るノンフィクションの児童書「カタリン・カリコ mRNAワクチンを生んだ科学者」を販売している。対象年齢は小学校高学年以上。定価1,650円(税込)。

 2023年10月2日に発表されたノーベル生理学・医学賞は、新型コロナウイルスで実用化された「mRNAワクチン」の開発の立役者、カタリン・カリコ氏らが受賞した。mRNAワクチンとは、遺伝物質「mRNA」を活用したまったく新しいタイプのワクチンで、わずか1年たらずの期間で、有効性90%以上という高い効果をもたらしたことが評価されたという。

 カリコ氏は、研究費が出なかったり、降格させられたりなど、さまざまな憂き目にあいながらも、諦めることなくRNAの研究を続けてきた。その原動力は「人の評価よりも自分の好きなことを大切にしたい」「病気の人たちを治したい」という思いだったという。

 本書は、カリコ氏が社会主義体制下のハンガリーに生まれ、豊かな自然の中で科学の目を培った幼少期から、信念を曲げずに研究を続けてノーベル賞候補に至るまで、その知られざる人生に迫る1冊。カリコ氏本人へのインタビューや、関係者への取材をもとに本文が構成されている。科学や研究職に興味のある子供はもちろん、大人にも読みやすく、親子で読むのにもお勧めだという。

 著者は、27年にわたり高校で世界史・日本史・現代社会を教えながら、NHKラジオ・テレビのリポーターを務めた増田ユリヤ。日本テレビ「世界一受けたい授業」に先生として出演のほか、テレビ朝日系列「大下容子 ワイド!スクランブル」などでコメンテーターとして活躍。池上彰とテレビやYouTubeなどで、ニュース解説も行っている。

◆カタリン・カリコ mRNAワクチンを生んだ科学者
発売年月:2023年8月
ISBN:978-4-591-17862-1
判型:四六判
サイズ:194mm x 133mm
ページ数:142ページ
おもな対象年齢・学年:小5、小6、中学生
本の種類:児童向け単行本
ジャンル:ノンフィクション、自然科学
教科:理科、伝記、キャリア教育
定価:1,650円(税込)
 

《木村 薫》

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