「『現代用語の基礎知識』選 2023ユーキャン新語・流行語大賞」の表彰式が2023年12月1日行われ、今年の新語・流行語大賞の年間大賞とトップ10が発表された。年間大賞は「アレ（A.R.E.）」、トップ10には恐怖のクマ「OSO18／アーバンベア」などがランクインした。
「ユーキャン新語・流行語大賞」は、1年の間に発生したさまざまな「ことば」の中で、軽妙に世相を衝いた表現とニュアンスをもって、広く大衆の目・口・耳をにぎわせた新語・流行語を選び、その「ことば」に深くかかわった人物・団体を毎年顕彰するもの。1984年に創設以来、「現代用語の基礎知識」収録の用語をベースにノミネート語を選出し、選考委員会が毎年12月初めにトップ10と年間大賞語を選び発表している。
2023年の年間大賞は、プロ野球日本シリーズで、1985年以来38年ぶり2度目の日本一となった阪神タイガースのチームスローガン「アレ（A.R.E.）」。日本シリーズでの優勝インタビューで、岡田彰布監督は「何とか達成できたので。アレのアレを」と話し、敵地京セラドーム大阪を沸かせた。
TOP10には、日ごろクマとは縁のない地域にも恐怖をもたらした「OSO18／アーバンベア」が選ばれた。「OSO18」は2019年から2023年にかけて、北海道道東部で、放牧中の牛66頭を襲い、2023年7月に駆除されたヒグマのコードネーム。最初に被害が出たのが北海道標茶町（しべちゃちょう）のオソツベツであったこと、前足の幅が18センチだったことから名づけられた。アーバンベアは、クマの生息範囲が広がり、市街地周辺に恒常的に住み、白昼堂々、人家に出没するクマを表している。
このほかトップ10には、4人組ダンスパフォーマンスユニット「新しい学校のリーダーズ／首振りダンス」や、「蛙化現象」「生成AI」「地球沸騰化」「ペッパーミル・パフォーマンス」「観る将」「闇バイト」「4年ぶり／声出し応援」がランクイン。選考委員特別賞には、お笑い芸人のとにかく明るい安村の「I'm wearing pants!」が選ばれた。
◆「現代用語の基礎知識」選 ユーキャン新語・流行語大賞2023
＜年間大賞＞アレ（A.R.E.）
＜トップ10＞
・新しい学校のリーダーズ／首振りダンス
・OSO18／アーバンベア
・蛙化現象
・生成AI
・地球沸騰化
・ペッパーミル・パフォーマンス
・観る将
・闇バイト
・4年ぶり／声出し応援
＜選考委員特別賞＞
・I'm wearing pants!
