教育に関するさまざまなランキングを発表している大学通信は2024年1月11日、学習塾が勧める中高一貫校ランキング2023の「グローバル教育に力を入れている中高一貫校」を発表。3位に広尾学園（東京・共学）、4位に昌平（埼玉・共学）、5位に公文国際学園（神奈川・共学）がランクインした。1位と2位は大学通信のWebサイトより確認できる。
学習塾が勧める中高一貫校ランキングは、大学通信が首都圏の学習塾にアンケートを実施し、271の学習塾の塾長、教室長から回答を得た中から、項目別に独自に作成したもの。項目別に学校を5校連記で記入してもらい、最初の一貫校を5ポイント、次を4ポイントのようにして集計されている。
「グローバル教育に力を入れている中高一貫校」は、3位に広尾学園、4位に昌平、5位に公文国際学園、6位に渋谷教育学園幕張（千葉・共学）、7位に土浦日本大中教（茨城・共学）、8位に芝国際（東京・共学）、9位に開智日本橋学園（東京・共学）、10位に郁文館（東京・共学）がランクインした。1位から15位まで共学校が並んでいる。
3位の広尾学園は、「次世代を担う生徒たちにふさわしい環境と機会を提供する」というミッションのもと、革新的な教育を展開。中学・高校ともに海外名門大学に進学可能な「インターナショナルコース」を設置し、中学では、高度な英語力を持った生徒対象の「アドバンストグループ」と、入学後に高度な英語力を身に付ける「スタンダードグループ」に分かれて学習。高校のインターナショナルコースは「アドバンストグループ」のみとなり、各分野の高い専門性を持つ25人の外国人教師による授業のもと、国内外の名門大学合格を目指した教育が展開されている。
4位の昌平は、全国でも数少ないIB（国際バカロレア）ワールドスクール。全教員が一丸で取り組む英語教育計画「パワー・イングリッシュ・プロジェクト」を軸に、世界に通用する英語力と国際感覚を養い、「英語の勉強は大学に合格するためだけでなく、世界へ羽ばたくために必要であること」を実感させる教育を行なっている。中学は全生徒を対象に授業を行うMYP（ミドルイヤーズプログラム）認定校であり、高校もIBコースを設置。DP（ディプロマ・プログラム）認定校として世界基準のカリキュラムを用意している。
5位の公文国際学園の英語教育は、入学時の英語学習の経験度により、少人数での経験度別の授業を展開。帰国生中心のクラスはネイティブ教員の授業が7割、日本人教員の授業が3割、そのほかのクラスは日本人教員の授業が7割、ネイティブ教員が3割の授業を受け持つ。高校2年次には「LEE」と呼ばれる英語で学ぶ約1週間の研修行事を実施。ニュージーランド・大分（APU＝立命館アジア太平洋大学）から生徒が行き先を選択し、大学生とのディスカッションやフィールドワークを通じて、現代におけるさまざまな課題について学ぶ機会を設けている。
大学通信のWebサイトではこのほか、ランキング1位・2位の学校などについても同様にランキング結果に結びついた分析を含め紹介している。ランキングは1位から30位まで計35校を一覧で掲載している。
【中学入試】学習塾が勧めるランキング2023…グローバル教育に力を入れている中高一貫校
