教育に関するさまざまなランキングを発表している大学通信は2024年1月11日、学習塾が勧める中高一貫校ランキング2023の「ICT教育に力を入れている中高一貫校」を発表。3位に開智未来（埼玉・共学）、4位に工学院大付（東京・共学）、5位に桜丘（東京・共学）がランクインした。1位と2位は大学通信のWebサイトより確認できる。
学習塾が勧める中高一貫校ランキングは、大学通信が首都圏の学習塾にアンケートを実施し、271の学習塾の塾長、教室長から回答を得た中から、項目別に独自に作成したもの。項目別に学校を5校連記で記入してもらい、最初の一貫校を5ポイント、次を4ポイントのようにして集計されている。
「ICT教育に力を入れている中高一貫校」は、3位に開智未来、4位に工学院大附、5位に桜丘、6位に駒込（東京・共学）、7位に同率で市川（千葉・共学）と八千代松蔭（千葉・共学）、9位に千葉明徳（千葉・共学）、10位に同率で本郷（東京・男子）と神奈川大附（神奈川・共学）が並んだ。
3位の開智未来は、「3I’s（Inquiry＝探究活動、International＝世界水準の英語発信力、ICT＝つなげる知能としてのICT）」を教育の柱に、「国際社会に貢献する心ゆたかな創造型発信型リーダーの育成」を目指す。1人1台のタブレット端末を最大限に活用し、デジタルリテラシーを養成。毎年2月には、中学1年から高校2年までの各学年代表生徒がICT機器を活用して日本語や英語でプレゼンテーションを行うイベント「未来TED」を開催するなど、ICTを活用した学びの環境が整っている。
4位の工学院大附は、先端数理情報工学を核とした「K-STEAM教育」を推進。3Dプリンタや3Dスキャナ、大型モニタ、可動ボードなどを設置した「MakeRoom」や「Fabスペース」では、マインクラフトや3Dモデリング・プログラミング、映像・音楽・デザイン制作など、自分の発想を形にする経験を積むことができる。各教室には電子ボードとWi-Fiを整備。ICTを活用したアクティブラーニングを実現する環境で、現代に必須の情報リテラシーを養う。また、隣接する工学院大学八王子キャンパスの施設も一部利用可能。ラボでの実験授業や、大学教授による特別講座、探究論文のための研究室訪問といったプログラムも充実している。
大学通信のWebサイトではこのほか、ランキング1位・2位の学校についても同様にランキング結果に結びついた分析を含め紹介している。ランキングは1位から29位まで計35校を一覧で掲載している。
【中学入試】学習塾が勧めるランキング2023…ICT教育に力を入れている中高一貫校その他の「学習塾が勧める中高一貫校ランキング2023」結果
・生徒や保護者の満足度が高い中高一貫校
・面倒見が良い中高一貫校
・グローバル教育に力を入れている中高一貫校
・ICT教育に力を入れている中高一貫校
・最近、合格実績が伸びていると思われる中高一貫校
・理数教育に力を入れている中高一貫校
