【大学受験2024】京大、工学部の女子志願者が過去最多

 Y-SAPIXの京大合格を目指す受験生のための総合情報サイト「京大研究室」は2024年6月18日、2024京大入試状況「一般選抜 男女別割合」を発表した。2024年度の女子志願者割合は過去10年で最低となった一方、工学部は女子志願者が過去最多、女子志願者割合が過去最高値を記録した。

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京都大学一般選抜(前期日程)女子志願者・合格者 (c) 2024 Y-SAPIX by SAPIX YOZEMI GROUP
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  • 2024京大入試状況「一般選抜 男女別割合」

 Y-SAPIXの京大合格を目指す受験生のための総合情報サイト「京大研究室」は2024年6月18日、2024京大入試状況「一般選抜 男女別割合」を発表した。2024年度の女子志願者割合は過去10年で最低となった一方、工学部は女子志願者が過去最多、女子志願者割合が過去最高値を記録した。

 2024年度京都大学一般選抜前期日程の女子志願者は1,783人。前年度(2023年度)から83人増加したものの、全志願者の女子割合は前年度からわずかに低下し、過去10年でもっとも低い22.9%となった。女子合格者は前年度比31人減の571人、全合格者の女子割合は前年度比1.1ポイント減の21.1%と、いずれもやや低下した。

 学部学科別志願者の女子割合は、例年どおり医学部人間健康科学科が48.5%ともっとも高いが、以前と比べると割合は低下し、前年度から2年連続で50%を下回った。このほか、教育学部(文系)、教育学部(理系)、文学部が40%を超えた。

 例年女子割合がもっとも低い工学部は、2005年度以降で最多の女子志願者が集まり、女子割合も12.6%で最高値を更新。理学部の女子割合12.1%を上回った。

 学部学科別の合格者の女子割合は、「教育学部(文系)」62.5%、「教育学部(理系)」50.0%、「農学部食品生物科学科」48.6%、「医学部人間健康科学科」44.0%、「文学部」40.8%の順に高い。年度による上下はあるものの、いずれも例年、比較的女子に人気のある学部・学科だという。

 工学部と理学部は例年、合格者の女子割合が低いが、前年度から上昇。理学部は5年ぶりに10%を上回り、工学部は2005年度以降で初めて10%を超えた。学科別に合格者の女子割合を公表している工学部と農学部をみると、工学部は建築学科、農学部は食品生物科学科が例年女子に人気があり、2024年度も合格者の女子割合が高かった。

 男女別の合格率(合格者/志願者)を比較すると、2024年度は志願者増加にともない男女ともに合格率が低下。女子の低下幅が大きく、男子35.4%、女子32.0%と、男女差が拡大した。京大研究室は「過去10年でもっとも男女差が小さくなった昨年度よりは女子受験生が苦戦したとみられる。特に薬学部は男子が女子を大きく上回り、過去10年で2015年度についで差が開いた」と分析している。

 一方、男子志願者が圧倒的に多い工学部や理学部は男子が女子の合格率を大きく上回り、志願者の集まり具合が合格率にも影響していることがうかがえるが、2024年度は例年より男女差が小さくなった。特に理学部は過去10年で男女差が最小となり、力のある女子受験生が多かったと考えられるという。

 京大研究室の「2024京大入試状況」ではこのほか、特色入試、一般選抜の志願状況、最終合格者最低点・平均点、現浪別割合についても掲載している。

《奥山直美》

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