プログラミング教育市場、2024年は253億円超…前年比114.5%

 2024年の子供向けプログラミング教育市場規模は253億円にのぼることが、GMOメディアと船井総合研究所の共同調査より明らかになった。6年連続で成長しており、2030年には1,000億円超の市場規模になる可能性があるという。

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子供向けプログラミング教育市場規模推移
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 2024年の子供向けプログラミング教育市場規模は253億円にのぼることが、GMOメディアと船井総合研究所の共同調査より明らかになった。6年連続で成長しており、2030年には1,000億円超の市場規模になる可能性があるという。

 2024年プログラミング教育市場規模調査は、GMOメディアが運営するプログラミング教育ポータルサイト「コエテコ byGMO」と船井総合研究所が、市場関係者へのヒアリングや保有するデータ、調査機関の公開情報などから国内における「プログラミング教育市場」の規模予測を算出した。調査期間は、2024年3月1日~3月31日。調査対象は、民間運営で月謝制の継続受講型の子供(幼児から高校生)向けプログラミング教室・スクール。

 2024年の子供向けプログラミング教育市場規模は、253億8,000万円となった。前年比114.5%となり、6年連続で成長している。2020年度より順次開始された小学生から高校生までのプログラミング教育の必修化や、2025年度大学入学共通テスト(以下、共通テスト)への「情報」科目採用などの背景から、民間でのプログラミング教育の需要が高まっていると考えられる。

 「コエテコ byGMO」と船井総合研究所によると、2030年までには、1,000億円を超える市場になる可能性がある。2025年度共通テストにおける教科「情報」の導入により、受験系情報教育市場という分野の急成長、プログラミング・情報教育の価値の市場への浸透、プログラミング・情報教育への女児の参加率の上昇といった市場変化が起こり、急成長する可能性があるという。成長速度は「教育機関」「家庭」「民間教育事業者」の3者におけるプログラミング教育の浸透スピードにも依存するが、中長期的な1,000億円市場への到達の可能性は非常に高いとしている。

《中川和佳》

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