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埼玉県立高12校の共学化アンケート、高校生6割弱が「別学」を支持

 埼玉県教育委員会は2024年7月11日、埼玉県立の男女別学校に関するアンケート調査の結果を公表した。男女別高校12校の「共学化」について、高校生と保護者は「男女別学」を6割前後が支持。中学生は56.2%が「どちらでもよい」と回答し、賛否は二分する結果となった。

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高校生「県立の男女別学校12校の在り方について選んでください」
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 埼玉県教育委員会は2024年7月11日、埼玉県立の男女別学校に関するアンケート調査の結果を公表した。男女別高校12校の「共学化」について、高校生と保護者は「男女別学」を6割前後が支持。中学生は56.2%が「どちらでもよい」と回答し、賛否は二分する結果となった。

 「埼玉県立の男女別学校に関するアンケート」は4月17日~5月17日、県内に在住または在学の中学生・高校生・保護者を対象にインターネットで実施。集計回答件数は、中学生2万4,343件、高校生7,286件、中学生保護者1万5,790件、高校生保護者1万7,410件の計6万4,829件。

 県立の男女別学校12校のあり方を尋ねた設問をみると、中学生は「共学化しない方がよい」19.3%、「共学化した方がよい」18.7%と意見が二分。もっとも多かった回答は「どちらでもよい」で56.2%を占めた。

 一方、高校生は、「共学化しない方がよい」57.2%がもっとも多く、ついで「どちらでもよい」33.2%、「共学化した方がよい」7.8%と続いた。また、保護者も高校生と同様に「共学化しない方がよい」という意見が多数を占め、中学生保護者の64.4%、高校生保護者の68.0%が別学を支持した。

 また、中学生・高校生・保護者共に「共学化しない方がよい」と思う理由1位は「男女共学校・男女別学校の両方を選べる方がよいから」、「共学化した方がよい」と思う理由1位は「性別によって入学できない高校があるのは、公平ではないから」であった。

 調査によると、高校生の在学校は「男女共学校」が47.2%、「男女別学校」が52.2%(男子校25.2%・女子校27.0%の合算)。中学生に現時点で、どの高校へ進学したいかを尋ねると、「男女共学校」35.1%と「男女別学校」33.8%(男子校18.2%・女子校15.6%の合算)と拮抗した。

 埼玉県教育委員会では、2023年8月30日に埼玉県男女共同参画苦情処理委員から「埼玉県立高校において、共学化が早期に実現されるべきである」との趣旨の勧告を受け、2024年8月31日までに「是正その他の措置」について報告を求められている。調査結果は、この勧告に対する報告内容検討の際の参考として活用される。

《川端珠紀》

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