三重県教育委員会は2024年10月9日、2025年度(令和7年度)三重県立高等学校入学者選抜実施要項を公表した。全日制課程では、前期選抜を49校110学科・コース、後期選抜を53校118学科・コースが実施する。
2025年度入学者選抜を実施するのは、全日制52校126学科・コース、定時制11校18学科、通信制2校2学科。入学時に学科を決めず、共通科目を学びながら入学後にコースを選択する「くくり募集」は、全日制が桑名工業、四日市西、四日市農芸、久居農林、伊賀白鳳の5校、定時制が北星1校が実施する。
前期選抜を実施する全日制は、49校110学科・コース。検査は、面接または「自己表現」、作文または小論文、実技検査、学力検査等のうち、志願先高等学校が指定した項目を実施する。「自己表現」は、受検者が面接時に、自己の個性や得意なものを自由な形で表現する。また、英語の学力検査については、リスニング検査を含み、英和辞典・和英辞典の使用を認める。ただし、電子辞書やそれに類するものは使用できない。
後期選抜を実施する全日制は、53校118学科・コース。検査は、同一問題により、国語、数学、社会、外国語(英語・リスニング含む)、理科の5教科のうち、高等学校の指定する教科により実施する。検査時間は各教科45分。配点は50点を標準とするが、傾斜配点を行う学科・コースがある。また、高等学校長が必要と認めた場合は、面接または「自己表現」、作文または小論文、実技検査が実施される。
後期選抜では、調査書の第3学年における「各教科の学習の記録」と「特別活動の記録」などにより、およそ募集定員にあたる数の者を選ぶとしているが、学力検査結果を重視して選抜する趣旨から、全日制16校はその人数を募集定員の110%または120%に設定する。
募集定員110%の設定は、桑名(普通)、四日市南(普通)、神戸(普通)、津西(普通)、松阪(普通)の5校5学科。120%の設定は、桑名(理数)、四日市(普通・国際科学コース)、四日市南(普通・数理科学コース)、四日市西(普通・比較文化・歴史コース/普通・数理情報コース)、川越(探究/国際探究)、神戸(理数)、津西(国際科学)、上野(理数)、名張青峰(普通・文理探究コース)、松阪(理数)、伊勢(普通・国際科学コース)の11校13学科・コース。
2025年度三重県立高等学校の入学者選抜日程(全日制)は、前期選抜が2025年1月23日から27日まで願書を受け付け、2月3日と4日に検査を実施、2月13日に合格内定を通知する。後期選抜は2月21日から26日まで願書、3月3日から5日まで志願変更を受け付け、3月10日に学力検査を実施する。合格者発表は3月17日。