アスキー総合研究所とつばさ図書委員会は10月22日、「2010青少年のための科学の祭典東京大会」に来場した親子を対象とした「子ども電子書籍調査」のアンケート結果を発表した。調査対象は、大人126人、子ども265人。 「電子書籍ってなんだろう?」の展示に訪れた親子が、実際にiPadやKindleなどの電子書籍端末を操作したうえで、質問に答える方式。 iPadは低学年の児童にとっては「重くて持ちにくい」という声も目立ったが、「電子書籍を読んでみて面白かった」とか、「文字の拡大縮小ができて読みやすかった」という意見が多かったようだ。学年が上がるにつれて特に「マンガを電子書籍で読みたい」という比率が高くなっている。 親に訊いた「親自身の今後の電子書籍の利用について」は半数以上が肯定する一方、「子どもに利用させることについて」はやや否定的な数字となった。その理由としては、「子どもの視力低下が心配」というのが一番多く、次いで「接するコンテンツの管理をしにくい」「少なくとも小学生のうちは紙の本がよい」などをあげている。また、親自身が使ったことがないと判断しにくいというのもあるようだ。 「子どもが電子書籍を利用したことがある」と答えた親は全体の1.2%と少数であったが、子ども自身に訊いた電子書籍の利用率は12.8%と大きな開きが。親が考えているより、はるかに子どもが端末に触れる機会が多いということがわかった。