公立高の習熟度別編成は普通科で6割、英語教員は7割が英検準1級以上

 文部科学省は、平成22年度公立高等学校における教育課程の編成・実施状況調査の結果について発表した。

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卒業までに履修させる単位数の設定状況(平成22年度入学者に係る単位数)
  • 卒業までに履修させる単位数の設定状況(平成22年度入学者に係る単位数)
  • 週あたりの授業時数
  • 科目の開設状況(全日制)
  • 特定の教科・科目で学習習熟度別学級を編成している学科の割合
  • 長期休業期間中及び土曜日等における希望者に対する学習等の機会の提供状況(全日制・定時制)
  • 英語の外部試験による英語教員の英語力
  • 構内研修等の実施状況
 文部科学省は1月21日、平成22年度公立高等学校における教育課程の編成・実施状況調査の結果について発表した。

 調査項目は、「修得単位数、履修単位数の状況」「週当たりの授業時数」「科目の開設状況」「学習習熟度別学級編成の状況」「長期休業期間中および土曜日等における希望者に対する学習等の機会の提供状況」など。調査対象は、全日制6,826校、定時制827校、通信制86校の合計7,739校。調査時点は平成22年7月1日。

 卒業までに履修させる単位数について、平成22年度入学者の普通科を見てみると、全日制で90〜94単位が38.3%、定時制で75〜79単位が58.2%、通信制で74単位が84.9%となっている。週当たりの授業時数は、全日制普通科で30〜32コマが7割を超えている。

 全日制の科目の開設状況については、専門学科においては専門科目の履修を必履科目に代替している場合も含まれる。

 学習習熟度別学級編制をしている学科の割合は、全日制普通科で63.9%、専門学科で51.5%、総合学科で72.5%となっている。

 長期休業期間中および土曜日等における希望者に対する学習等の機会の提供については、「学校図書館を開放」が普通科・専門学科・総合学科ともに6割以上。「進学や資格取得等のための学習の機会の提供」が8割以上となっている。

 また、英語の授業や英語担当教員の指導体制、ALT等の活用状況について、平成22年4月1日現在での調査も行っている。調査対象は学校数3,598校と英語教育を主とする学科を有する学校144校の3,742校。

 英語教員の英語力については、担当教員総数23,985人のうち、実用英語技能検定やTOEFL、TOEIC受験経験者が69.2%で、そのうちの7割以上が英検準1級、TOEFLのPBT550点以上、CBT213点以上、iBT80点以上またはTOEIC730点以上のスコアを取得している。また、英語担当教員同士の授業公開を実施している学校は75.2%となっている。

 なお、平成21年度のALT等の活用実績では、年間総授業時数の70%がJETプログラムによるALTとなっている。
《前田 有香》

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