「New Education Expo 2011(NEE2011)」で内田洋行は、未来の学習空間「フューチャークラスルーム」のミニセミナーを実施している。セミナー会場には、同社が昨年12月に大阪支店に開設した「フューチャークラスルーム」の一部を再現し、設備や利用シーンを紹介していた。 学校での授業は、固定された机について、一方的に話を聞く従来の形態から、ICT機器を用いたり、グループ単位で能動的に活動するような形態へと変化してきており、グループワーク、プレゼンテーション、振り返りといった場面の転換が必要不可欠になってきている。そうした各々のシーンに合った空間セッティングへの変換がスムーズに実現できるこれからの教室が、「フューチャークラスルーム」の考え方だという。 建築躯体に手を加えずにICT空間を構築できるシステムユニット「スマートインフィル」で構築された教室には、前方にはワイドタイプの電子黒板(e-黒板)、左右の壁に電子黒板とプロジェクター、教室中央に空間を分割するためのロールスクリーンを設置。iPadでLED照明の調光やプロジェクターを制御するなどしながら、模擬授業が行われた。iPad(もしくはPC)での制御は、個々にリモコン操作を行うのに比べ、手元で一元的に操作できるため効率的だという。e-黒板は電子黒板として使用されていたが、従来のホワイトボード同様に、マーカー書きで使用することもできる。 教室前方に設置されたノートPC充電保管庫は、最大20台のノートPCを充電しながら施錠保管ができる。PCが傷つきにくいようにクッションマットが敷かれており、大型キャスターと高さ調整可能なハンドルで、小学生でも容易に移動できるのだという。 なお、現在は大阪のみに設置されている「フューチャークラスルーム」だが、同社担当者によると、今年の秋ごろには東京の新川に新設する計画があるそうだ。
【NEE2019】日本はAI時代に向けた教育改革のフロントランナー…鈴木寛氏 2019.6.11 Tue 10:45 「NEW EDUCATION EXPO 2019」の東京会場の最終日となった2019年…