H28大学入試センター試験からの出題教科・科目等について

 大学入試センターは12月19日、平成21年3月に告示された新しい高等学校学習指導要領に対応した平成28年度大学入試センター試験からの出題教科・科目等についての中間まとめを発表した。

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 大学入試センターは12月19日、平成28年度大学入試センター試験からの出題教科・科目等についての中間まとめを発表した。

 これは、平成21年3月に告示された新しい高等学校学習指導要領に対応した平成28年度センター試験からの出題教科・科目等について、現時点の検討状況を取りまとめたもの。

 資料によると、平成25年4月から高等学校等において実施される教科に関し、平成28年度大学入試センター試験からは、数学、理科に加えて、必履修教科のうち国語、地理歴史、公民および外国語の4教科を出題の対象とし、それぞれの教科の必履修科目および選択科目の中から出題する。なお、専門教育を主とする学科における履修科目の出題について配慮する。また、必履修教科のうち共通教科「情報」の出題については、さらに検討するとしている。

 国語については、新指導要領では6科目(「国語総合」「国語表現」「現代文A」「現代文B」「古典A」「古典B」)が設定され、「国語総合」が必履修とされているため「国語総合」1科目を「国語」として出題する。

 地理歴史は、「世界史A」「世界史B」「日本史A」「日本史B」「地理A」および「地理B」の6科目とし、それぞれの科目のすべてを出題範囲とする。

 公民は、「現代社会」「倫理」「政治・経済」の3科目のすべてを出題範囲とする。また、「倫理」「政治・経済」については、さらに検討するとしている。

 外国語は、出題科目を「英語」「ドイツ語」「フランス語」「中国語」「韓国語」の5科目とし、「英語」は「コミュニケーション英語I」のすべて、「コミュニケーション英語II」のすべておよび「英語表現I」のすべてを出題範囲とする。「ドイツ語」「フランス語」「中国語」「韓国語」については「英語」に準ずるとし、リスニングは「英語」のみ実施する。

 なお、数学、理科に関しては、新学習指導要領が1年先行して実施されることから、4月に公表済みとなっている。

 専門学科に関する科目の出題に関しては、これまで「工業数理基礎」「簿記・会計」「情報関係基礎」の3科目を出題してきたが、これらの科目の出題についてはさらに検討するとし、受験者数が他の教科・科目と比較して極めて少ないものについては、平成28年度大学入試センター試験からの出題について慎重に検討する。

 なお、各出題教科・科目の試験時間および配点については、現行の大学入試センター試験との継続性も考慮しつつ定め、決定次第公表するとしている。

 この「中間まとめ」については、国立大学協会、公立大学協会、日本私立大学団体連合会等の国公私立大学関係団体、全国高等学校長協会等の高等学校関係団体および各都道府県教育委員会・知事部局等へ送付し、それらの団体に対し意見を求めた上で、来年春ごろを目途に平成28年度大学入試センター試験からの出題教科・目等に関し、一定の結論を得る予定としている。
《前田 有香》

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